2日(土)の九州は荒天 土砂災害に厳重警戒 沿岸は暴風 台風から変わる低気圧接近
2024年11月01日11:25
台風21号がもたらす大雨
台風21号は、昨夜(31日)に台湾を通過した後、急速に衰弱しており、今日1日午前9時現在は東シナ海南部を時速25キロで北へ進んでいます。今夜(1日)は大陸東岸付近で温帯低気圧に変わり、明日2日は次第に九州へ近づく見込みです。
九州へ接近する時は台風ではなくなりますが、大量の水蒸気を運んできて、明日2日にかけて九州に大雨をもたらしますので、油断ができません。
11月平年の2倍以上の雨量も
明日2日は、台風21号から変わる温帯低気圧が九州へ近づきます。台風由来の非常に湿った空気を運んでくるため、九州は滝のような非常に激しい雨が降る所があり、警報級の大雨になるおそれがあります。気圧の傾きが大きくなるため、風が強まり、大荒れの天気になるでしょう。
今日1日昼から明日2日昼までに予想される24時間降水量は、九州北部は100ミリから200ミリで、多い所は300ミリに達する所もある見込みです。2日(土)午後も雨が降り、さらに雨量が増えるでしょう。1日ほどで11月平年の2倍を超える雨量になるなど、この時季としては記録的な大雨になるおそれがあります。
明日2日にかけて、土砂災害や河川の増水・氾濫、道路の冠水などに厳重に警戒して下さい。
また、沿岸海上を中心に風が強く、明日2日は対馬海峡沿岸は暴風のおそれがあります。九州の外海は波が高く、明日2日はうねりを伴いしけるが多く大しけの所もあります。暴風や高波にも警戒・注意が必要です。
こまめに最新の気象情報をご確認下さい。
来週は気温急降下
4日(月)以降も晴れますが、来週の中頃を中心に寒気が流れ込むため、気温が急降下する見込みです。最高気温が20度に届かない所が多くなり、日中もひんやりとしてきます。朝晩は冷え込み、山沿いや内陸部では最低気温は1桁になる所もあります。冬物の衣類や寝具の準備をしておきましょう。