日本気象協会の天気予報精度結果(2024年1月~3月)
当日の降水の有無の適中率に関する検証結果について
今回は、皆様にtenki.jpで使用している日本気象協会の気象予測「JWA統合気象予測」の2024年1月~3月の予報精度結果をご報告します。
2024年1月~3月にかけての毎朝5時に発表した全国の天気予報において、「雨が降ると予報した日に、実際に雨が降ったか」という点に着目した、当日の降水の有無の適中率について検証を行いました。その結果、「JWA統合気象予測」の適中率は89~90%となり、同じ評価結果を公開している気象庁の精度を、いずれの月も上回る高い結果となりました。
翌日における時間別の天気予報の適中率に関する検証結果について
期間は、2024年1月~3月に発表した予報を対象としており、検証の結果、1月は70%、2月は66%、3月は71%と、いずれの月においても気象庁の適中率を平均で7ポイントも上回る結果となり、「JWA統合気象予測」は、翌日の1時間ごとの天気を精度よく予報できていることが分かりました。
1時間ごとの天気予報の適中率の算出方法
また、1時間単位で1日の天気予報した際の予報パターンは、なんと最大5の24乗である “59,604,644,775,390,625”パターンもあり、予報期間の適中率を100%にするのは至難の技だと言えます。これらのことから今回の結果は、まだまだ改善の余地はありますが、相対的に高い精度であると考えています。
日本気象協会の気象予測「JWA統合気象予測」について
「JWA統合気象予測」は、過去の気象データや気象学的な知見を用いて、各予測に存在する「予測の癖」を直す補正処理や、各予測の予報精度に応じた統合処理を行うことにより、精度の高い予測をより細かく算出します。これにより、雨が降ると予想したのに実際には降らなかった(予報の空振り)事象や、雨が降らないと予想したのに実際には降ってしまった(予報の見逃し)事象が少ない、バランスの良い天気予報を実現しました。
tenki.jpは、日本気象協会が誇る「JWA統合気象予測」による予報結果を、日々、皆さんにお届けする天気予報に反映させています。
これから迎える、梅雨シーズン、台風シーズンにおいても、きめ細やかで精度の高い天気予報や、確かな情報で、これからもあなたの“少し未来の暮らし”を支えていきます。