気温も湿度も高くてツライ夏……全国ランキング発表!!日本一の《ジメ暑(じめあつ)》県はどこ!?
どっひゃーー、、、今日もジメあつ~~~
今年はさらに多発!? 過ごしづら~い暑さを表す《ジメ暑(じめあつ)指数》&《ジメ暑日(じめあつび)》って!?
さらに、ほとんどの人が暑くてたまらず不快さを感じると考えられる《ジメ暑(じめあつ)指数85以上の日》を、《ジメ暑日(じめあつび)》と命名! 日本特有の暑さを表す新たな指標として注目を集めています。
例えば《ジメ暑指数85》とは、「気温32度、湿度74%」に相当します。目安として、東京の8月上旬の平年値では、最高気温31.1℃、平均湿度73%となっています。この場合、体感温度は35度!となり、かいた汗は乾きにくく、さらに体温も下がりにくくなって、体に熱がこもりヒートアップしてしまいます。
そんな高温・多湿な状態のもと、私たちの体は体温を一定に保とうとします。この際にエネルギーを必要とするため、かなりな負担が生じ、夏バテや熱中症の原因となってしまうのです。
さて、日本全国各地方の≪ジメ暑≫度も気になるところですね。全国的にジメジメとした暑さが続く、二十四節気の大暑にあたる7月23日から処暑となる8月23日の約1ヶ月間の《ジメ暑日》の日数を比べたところ…その結果は、、、
1位/熊本県(25.9日)
2位/鹿児島県(25.8日)
3位/奈良県(25.7日)
4位/高知県(24.8日)
5位/佐賀(24.7日)
37位/東京都(15.6日)
43位/宮城県(9.2日)
47位/北海道(1.0日)
とのこと。()内の数字は平均日数です。
太平洋高気圧や南からの湿った空気に列島が覆われる日本の夏は、東北地方や北海道は比較的過ごしやすいものの西日本はジメ暑期間が長くなるのが特徴。上位3県は、《ジメ暑日》がなんと1カ月ちかくも続いているのですから大変ですね。
※tenki.jpラボ
日本の夏はジメ暑日(あつび)が続いていた!?より
http://www.tenki.jp/labo/
さて続いて、上位3県別に《ジメ暑》解消に有効と思われる特産品と、古くから取り入れてきた暮らしの知恵を紹介しましょう。
《ジメ暑日》発生記録堂々1位の熊本県は、スイカ生産量も日本一!
じめ暑にスイカ!
そんな熊本県は、くしくも夏を代表する食べ物「スイカ」の生産量日本一でも有名(特に植木産のスイカのおいしさはとびきりだそう)ですね。
約90%が水分のスイカは当然水分補給にもなるうえ、ビタミンやリコピン、β-カロテン、さらにカリウムも摂取できる優れもの。特に夏に失われがちなカリウムは、筋肉や神経のはたらきを正常に保つ大切なミネラル。血圧を正常に保ったり、むくみを解消したり、熱中症の予防にもつながります。
昔から夏に「スイカ」を食べる習慣には、理由があったのですね。
ランキング2位の鹿児島県。あの「シロクマ」発祥の地!
じめ暑にシロクマ!
滋養・強壮などの効能があるとされる「自然薯(じねんじょ)」を使ったお菓子「かるかん」も有名ですが、今回はあの「シロクマ」を紹介しましょう。
もちろん「シロクマ」といっても、動物の白熊ではなく、かき氷の練乳かけにフルーツがいっぱい入った、鹿児島県民にとっておなじみの「氷白熊」のこと。練乳や蜜をかけた雪のように白いかき氷に、色とりどりの果物がトッピングされ、見た目も涼し気。冷た~い氷は、口に含んだ瞬間、体の熱をすみやかに取り去ってくれます。鹿児島に訪れた際は、ぜひ食べてみたい名物スイーツです。
第3位は悠久の都・奈良県。万病に効くとされる「吉野葛」で体調も管理?
じめ暑に葛きり!
「吉野葛」は、奈良県吉野の特産品・葛(くず)の根に含まれる澱粉を精製し乾燥させた、添加物を一切含まない自然食品。解熱作用・疲労回復・腸環境の改善に効果があるといわれ、漢方薬にも用いられています。風邪をひくと葛が入った「葛根湯(かっこんとう)」を飲んだり、夏に「葛きり」や「葛まんじゅう」を食べるのは、熱を体の外に出してくれる働きがあるからなんですね。確かに、蜜をかけた「葛きり」をつるつると食すのも夏のお楽しみ。
また、冷房や汗、冷たいものの摂り過ぎで冷えた体を暖めたいときは、ぜひあったかい「葛湯」を夏場でもどうぞ。
葛粉をお湯に溶かして、ひと匙ひと匙ゆっくり口に含めば、弱った胃腸もほっとほぐれて体の芯からほっこり。梅干しやショウガも加えれば、風邪対策や免疫力アップにつながります。
――今年はまだまだ各地で続きそうな《ジメ暑日》。
トップ3県に倣って、スイカ、氷(シロクマ)、葛を上手に生活に取り込んで、楽しく健やかに夏を乗り切りたいですね。