今が旬!枇杷(びわ)の名前の由来は?
ビワの名の由来は、大きな葉の形が楽器の琵琶に似ているからといわれています
街路樹の中にも、ビワをみかけますが、公的に植えているものではなく、鳥などが運んできて自然発生的に育った木も多いようです。実を食すだけでなく、葉も種も薬効があるとして、昔からなじまれてきました。本日はこのビワに注目していきます。
ビワの収穫量全国1位はどこ!?
現在も、ビワの主産地は、長崎県がトップで、次いで千葉県、香川県、鹿児島県、和歌山県の5県で7割を占めています。
参考:
養命酒げんき通信"大薬王樹”の異名を持つ「ビワ」
みんなが欲しがるビワの葉の効能とは?
葉をカットして乾燥させ枇杷茶
ビワの葉(琵琶葉)には咳を鎮めたり、痰を除いたり、胃を丈夫にしたり、体の余分な水分を排泄したりする作用があり、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)という漢方処方にも配合され、鼻づまりの解消や鼻の炎症を鎮めるために用いられます。
抗菌や鎮痛効果の成分もあるので、民間療法ではお茶や温灸や湿布としても使われてきました。このため、ビワの木があると病人がその葉を求めて寄ってくるから、庭木としては縁起が悪いとまで言われることもあったほどです。
ビタミン、クエン酸、ミネラル、ポリフェノールが非常に豊富なため、美肌のローションとして、その他、虫さされ歯槽膿漏、やけどなどの万能薬として、焼酎をつかった琵琶エキス(ビワチンキ)を毎年作られる家庭もあるようです。作り方は、生のビワの葉をざく切りにして35度の焼酎、葉の上にかぶるくらい入れて漬けます。約3カ月で、茶色い液がでてきたら完成です。塗布の場合は2~3倍に薄めて使用します。疲労回復や胃腸薬などとして飲用する場合は、玄米の焼酎を使用し、5~6倍に薄めて使用します。
参考:東城百合子「家庭でできる自然療法」あなたと健康社
冬に花を咲かせる、とても力強いビワ
ビワの花には、『温和』『治癒』『密かな告白』『愛の記憶』『内気』『静かな想い』『あなたに打ち明ける』といったポジティブな花言葉が与えられています。
ビワは保存しにくいため早めにいただくか、半分にカットして種ごとはちみち漬けにし、後で咳止めシロップやジュースとしていただくこともできます。種や葉にはアミグダリンというビタミンB17が含まれ注目されたため、お茶やローションなども市販のものが出回っています。
昔ながらの知恵を活用しながら、梅雨の季節、夏に備えていきましょう。