いま最もホットなスポーツ・ラグビー。ラグビー競技が掲げる“多様性”とは?
“多様性”を感じさせるスポーツ、ラグビー
そうしたなか、いま最もホットなスポーツといえば「ラグビー」ではないでしょうか? ラグビーをテーマにしたドラマが大ヒットし、ドラマをきっかけにラグビーを観戦したいと思っている人も増えているようですが、何より4年に一度のラグビーの世界的イベントがいよいよ日本で開催されます! 首を長くして待っていた方もきっと多いことでしょう。
そんなラグビーは競技そのものの魅力はもちろん、文化的背景も興味深いものがあります。ラグビーが誇る“多様性”とは……?
日本代表だけど国籍が日本ではないのはなぜ?
日本代表選手の国籍もさまざま!
ラグビーの場合、選手自身または両親、祖父母の誰かひとりの出身国であること、もしくは選手自身がその国に3年以上居住していることが代表選出の条件となります。
そのため、日本代表といっても国籍は多種多様……。この点がラグビーならではの大きな特徴なのです。
ラグビー界全体に広がる“多様性”
北アイルランドの名所、タイタニック博物館
前回のW杯(ワールドカップ)を見てみると、強豪国・サモアにおいては外国出身選手が13人と最多。次いで、ウェールズ、スコットランド、トンガの12人となり、日本の外国出身選手は10人でした。
また、現在世界ランキング1位のアイルランドは、「アイルランドと北アイルランド」の連合でチームが成り立っています。長く紛争が続いた両国ですが、これはラグビーについては今も国境を越えて交流が続いているまれなケースとなります。
このように日本に限らず、ラグビー界全体が国籍という概念を越え、“多様性”のなかでチームづくりが行われているのです。
国歌を歌っておもてなしするプロジェクトも!
公用語が11カ国語におよぶ南アフリカの国家にも注目!
このプロジェクトは、さまざまな国の国歌を歌うことで、その国の文化に触れることができる点が大きな特徴ですが、例えば南アフリカの国歌は独特な成り立ちです。
南アフリカの公用語はなんと11カ国語。その中で5カ国語が国歌に使われているのです。そのため、非常に難易度が高い国歌なのですが、他国の人たちが自国の国歌を歌って出迎えてくれれば、さぞかし選手たちはうれしいことでしょう。また、歌う人にしても、その国に対して理解を深めるよいきっかけともなりますね。