登山シーズン到来、富士山に登ろう!
一度は登ってみたい富士山
富士山に登るなら、どこのルートから?
須走ルート名物「砂走り」
・須走ルート(静岡側)
人が少ないため、比較的ゆっくり登れる点が特徴。樹林帯も多いため、自然を楽しみながら登ることができます。そして、このルートならではの楽しみは「砂走り」です。「砂走り」とは砂が厚く積もった場所のことで、下山時に駆け下りる人も多いのだとか。
・御殿場ルート(静岡側)
出発地点の標高がかなり低く、他のルートの2合目くらいの位置に相当します。そのぶん傾斜は緩やかですが、山小屋が少ないルートですので、一度登頂した経験があるリピーターの人のほうが安心かもしれませんね。こちらのルートは富士登山駅伝のルートでもあり、大砂走りが特徴です。
・富士宮ルート(静岡側)
富士宮ルートは、4つのルートの中でもっとも高い位置(約2400m)からスタートすることができます。そのため短時間で登ることができますが、それだけ体にも負担がかかるので、高山病には注意が必要です。
・吉田ルート(山梨側)
登山初心者におすすめなのが吉田ルートで、スタート地点は富士スバルラインの5合目になります。一番早く開通するルートであり、比較的登りやすいことからも人気の高いコースですが、残念なことに吉田ルートの8合5勺から先は現在「閉鎖中」になっています。詳しい情報は富士登山オフィシャルサイトからご確認ください。
※あわせて、各ルートも気候の状況によって異なりますし、他の登山ルートが開通している場合でも、登山道に残雪が多く開通が遅れることがあります。そのため、事前に必ず確認のうえお出かけください。
実は、0合目から登れる?
天候などの影響によって開山期間が異なることがあります。ご注意ください
高山病対策に効果的な、穴場的「馬返」ルート
その方法のひとつが、富士山駅からバスで「馬返」という場所に降り立つルートです。「馬返」という地名の由来は、かつて、富士山に登るまでは馬でやってきて、その先が急な坂になるため、馬が引き返すことからこの地名がついたのだとか。そんなことから、スタートはアスファルトの道になります。
また、途中には富士登山の歴史を物語る石碑や史跡などが随所にあり、散策を兼ねて頂上をめざすことができます。「馬返」から始まるメートは穴場ルートとして知られ、途中で吉田ルートと合流することになりますが、高山病対策にも効果的なので、初心者に最適なルートともいえます。
山頂でお鉢めぐりにチャレンジ!
ダイナミックな風景のお鉢めぐり
なによりお鉢めぐり、巨大な噴火口を間近で見られるという迫力を味わうことができますし、さらに、富士山の正真正銘の富士山最高地点「剣ヶ峰」をめざすロマンがお鉢めぐりにはあるのです。もし余裕があれば、ぜひチャレンジしてみては?
── 日本の象徴ともいえる富士山。世界「文化」遺産に登録された富士山は、山岳信仰という考え方が根付いた特別かつ神聖な場所のため、日本最大のパワースポットであることは間違いありません。そんな霊験あらたかな場所に行くなら、ぜひ晴れの日を狙って山頂をめざしてみましょう!
登山の際は万全の対策で
必ず事前に登山行程を確認の上、こまめな休憩をとり、場合によっては宿泊をして休息をとるようにしてください。
富士山頂と平地の気温差は約20℃になります。防寒対策や天候の急変に備え、万全な登山装備を用意し、登山開始前には必ず気象情報を確認するようにしてください。
万が一に備え、遭難・事故のリスク情報や緊急時の救助についても事前に把握するようにしましょう。