高尾山もみじまつり開催中!超人気の秘密はその低さ? 山へ紅葉狩りに。

今年も錦が下りてきました
標高599m。都心から「すぐそこ」の山!

美味しいおだんご屋さんがいくつも
東京の小学生は、たいてい一度は遠足で高尾山に登ります。朝ふつうに登校してバスで着いたら、ゆっくり登って頂上を制覇!お弁当を食べ、明るいうちに下山できます。高尾山は、そのコンパクトな山の中に驚くほど多種多様な動植物が集結している自然の宝庫、生きた教材に五感でふれあえる豊かな場所なのです。保護者としては、いつも人がいるので低学年でも安心という利点まで。
そんなわけで、高尾山は登山デビューにもぴったり! コースが豊富なので、メンバーの成長に合わせて難度を上げていく楽しみもありますね。山道では、高い山に登る前のトレーニングとして訪れている人や、新しい登山道具を試用しているらしき人なども見かけました。これからの季節は、雪の登山練習にも利用されるのだとか。
「登らないコース」? 高尾山ならではの紅葉狩りとは

紅葉の中を登っていきます
それでは、もっとも楽ちんな登山プランをご紹介いたしましょう!
ふもとにある乗り場から、ケーブルカーまたはリフトで展望台まで登ります。飲食店やお土産店があるので、おだんごや「天狗焼き」「天狗ドッグ」などアツアツが美味しい名物を楽しみつつ、周囲を散策。絶景を堪能した後、ふたたびケーブルカーかリフトへ。もみじまつり期間中には、ふもとの広場でステージイベントなども。とろろそばを食べて温まってから、酒まんじゅうを買って帰りましょうか。お茶を出してくれる おまんじゅうやさんも多いので、できたてのホカホカを1個その場でいただくのもいいですね。高尾山口駅そばにはミュージアムカフェや日帰り温泉もありますよ♪
って、それ登山じゃないだろ!?と叱られそうですが、グルメ中心でも充分楽しめてしまうこの懐の深さが、老若男女に愛される高尾山の魅力!・・・そして登山口やリフトの並び場所などにも紅葉スポットがたくさんあるのです。
このシーズンなら、行きはケーブルカーで紅葉のトンネルを登ってゆき、帰りはリフトで眼下を俯瞰しつつ下りてくると楽しいかもしれません。高尾山のケーブルカーは日本一の急勾配を誇り、のりものファンにも大人気。2人乗りのリフトは(少々寒いものの)紅葉や山の空気を間近に感じられ、柱でガコガコ揺れるスリルもあって、お友達やカップルとの空の旅が楽しめます。
ところで、展望台から山頂までは歩いて40分ほど。
すぐ近くに「さる園・野草園」「たこ杉」が、その先には日本的な佇まいの紅葉を味わえる「薬王院」があります。じつは、1号路の山道は参道なのです。参拝客が歩きやすく整備された道は、紅葉シーズンの混雑時はまるで初詣かのよう。伝説の天狗像にもお目にかかれます。そこからは坂や階段が続きますが、ぬかるむような道はありません。山頂に着くと、すでに真っ赤に色づいた紅葉を楽しめますし、お天気が良ければ富士山も見えます。近くには、水洗トイレが並ぶきれいな建物(しかも2階建て!)も。体力にゆとりがあれば、ぜひ足をのばしてみてくださいね。
この時期の持ち物や注意点は? 備えて登ればまた楽しい

1号路以外なら足元が滑らない備えを
この時期に不可欠なのは、防寒対策。昼は暖かい日でも、あっという間に日が暮れて急に寒くなります。混んでいて下りのケーブルカーになかなか乗れないと、ブルブル震えながら順番を待つ事態にも。帽子・手袋などで外気に触れる箇所をつくらないようにし、使い捨てカイロで温めましょう。
また、山の上でおそばなどを食べるつもりでも、混雑する紅葉シーズンは計画通りいかないことも・・・とくに小さいお子さん連れのときは、お店にすぐ入れない場合などを想定して、何か食べ物を持っていきましょう。ベンチが空いていないことも多いので、お弁当には敷物もぜひ。出たゴミは家まで持ち帰りましょう。
日没後にもし自力で下山するなら、真っ暗なのでライトが必要になります。
体力に自信があり、もっと自然とふれあいたい!という方は、別のコースに挑戦するのも楽しいもの。その場合は、靴やリュック、帽子・軍手、雨ガッパ、水分や行動食などを備えておでかけください。途中にトイレや売店がないコースも。またとくに雨上がりは道が滑りやすいのでご注意を。滝や吊り橋などを背景に、コースによってそれぞれ違う魅力の紅葉が楽しめます。
リピーターも訪れるたび新しい発見があるといわれ、パワースポットもいっぱいの高尾山。豊かな自然が、紅葉を愛でる人を元気にしてくれそうですね。
リンク先では、詳しいコースや登山の準備、イベント情報などをチェックしていただけます。おでかけ前のご参考にどうぞ。

どこで食べるか迷っちゃう♪ 名物とろろそば