懐炉(カイロ)で温めてはいけない場所とは⁈ 冷えを癒す「小さなストーブ」で温活を♪
これさえあれば冬をのりきれる!たぶん!!
じつはダンディーな男性に人気なんです
そもそもカイロっぽい形・・・
江戸時代、人々は「温石(おんじゃく)」といって囲炉裏や焚火で温めた石を布にくるんで懐に入れ 体を温めていました。これが「カイロ(懐炉)」のはじまりといわれています。明治時代になると、麻殻を炭の粉末にして固めたものを袋に詰めたり練ったりして容器の中で燃やす「カイロ灰」が使われるようになります。
大正時代頃には、ベンジンの帰化したガスと白金(プラチナですね)の触媒作用を使って発熱させる「ベンジン(オイル)カイロ」が登場。「使い捨てカイロ」が使われはじめる1978年頃までは、カイロといえばこのタイプを指しました。ご自身では使用したことがない方のお宅にも、さりげなくご家族の愛用品がしまわれているかもしれません。
使い捨てカイロにバトンタッチしてから火が消えかかっていたオイルカイロですが、近年、人々の環境意識の高まりとともに人気が再燃。とくに寒さの厳しいヨーロッパなど世界中でじわじわ愛用者が増えているといいます。ライターでおなじみ『ZIPPO(ジッポー)』のオイルカイロは、一見ライター! 熱量が使い捨てカイロの約10倍とパワフルで、もちが良いので登山や釣りなどアウトドアにも大活躍しているそうです。
オイルカイロは最初に触媒部を火で温めてからフタをしますが、カイロ内部で何かが燃えているわけではありません。燃料の酸化反応で発熱するというしくみなので、有害ガスも廃棄物も出ず、末永く使えて とってもエコ。ライターと同様に オイルを充填したりケアしたりと「育てる」楽しみも? 持ち物にこだわるダンディーな大人男性に支持されるのもうなずけますね。
冷える箇所をピンポイントで♪ 避けるべき箇所とは?
肩こりには、この辺り
■冷えを改善するために貼るとよい場所
下半身(みぞおちより下)に貼ると、血液の巡りがよくなります。
・足の裏→大きな血管が通っていて、もっとも効果的といわれます。冷え性の人は、夏場でもかかとに温熱シートを貼ったり靴にミニサイズのカイロを入れるとよいそうです。
・内股→ここにも太い血管が。
・おしり→よもぎ蒸しの感じですね。座ったとき熱くならないように工夫しましょう。
・お腹→ただし、妊婦さんはお腹を避けて貼るのがよいともいわれています。
■こんな症状にも
・眼精疲労など目の症状→目と腎臓は密接なつながりがあり、腎臓のある背中下方の左右に貼って温めると症状が和らぐことが多いそうです。
・首や肩のコリ→首の後ろや肩甲骨の真ん中あたりを温めます。素肌に貼りたい場合は、カイロではなく「温熱シート」を。
■貼ってはいけない場所
上半身(みぞおちより上)に貼って動いていると汗をかきやすく、かえって冷えてしまうこともあります。汗をかいたら、すぐはずすようにしましょう。
・心臓の付近→心臓は 全身に血液を送り出すためつねに運動しているので、あまり温めると むしろ負担がかかります。痛みや吐き気が起こることもあり、とくに心臓の弱い方や血圧が不安定な方は注意が必要です。シャツなどの胸ポケットに入れるのもNG。入れるならズボンの方に!
・頭部や脇の下→「体から熱を逃がす場所」なので、熱がこもりやすく発熱するおそれもあります。
低温火傷にもご注意を☆寝るときははずしておきましょう!
・カイロのあたっている場所を圧迫しない。
・一ヵ所に長時間カイロを当てない。
・熱いと感じたときはすぐにカイロをはずす。
・就寝時には使用しない。
・使用部位・目的が特定されているものはそれを守る。
貼ったまま布団に入ったり ヒーターやコタツにあたっているのも、低温火傷の危険があります。赤くなりヒリヒリ痛むときはそのまま放置せず、医療機関へ。病人や高齢の方は熱さを感じにくくなっているので、ご家族などまわりの人が気をつけてあげたいですね。
寒さもこれからが本番。「小さなストーブ」のぬくぬくをもらって、冬を元気にのりきりましょう!
懐に暖炉を☆