エアコン・扇風機・コンセントから発火! 梅雨に多発するトラッキング火災とは?

効率アップのため併用するご家庭も多いですね
目立たないコードや室外機、じつはエアコンの要だった?
梅雨どきは、室外機にナメクジが入り込んだりもするそうです。まわりにゴミが溜まっていると虫や小動物の隠れ家になりやすいので、周辺の掃除もお忘れなく。
長年の使用で室外機内部が腐食し、異常発熱が生じて基板などが焼ける事故が起きています。平成21年4月以降に製造または輸入されたエアコンには『設計上の標準使用期間』の表示が。見あたらなければ、それ以前に製造・輸入された(お疲れぎみの)製品ということ・・・不具合がないか、ふだんから気をつけながら働いてもらいましょう。
エアコン内部を市販のスプレー剤で洗浄される方もいらっしゃるかと思います。
最近の製品は対策が施されているそうですが、少し前のものでは洗浄時に電気部品の内部に液が侵入し、基板がショートして発火する事故が起きています。家に残っている古い洗浄剤は使用しない方が安全かもしれません。
長年夏をともにした扇風機は、決してひとりにしないでください

今年もレトロな風を浴びたい・・・
久しぶりに動かしたとき、羽の回転が遅い・振動がある・きっかけを与えないと回り出さない・妙な音がしたり焦げ臭い匂いがする・発熱している・・・などの症状があるときは、使用をやめてメーカーの修理窓口に相談しましょう。
「経年劣化」は、扇風機による火災の主な原因です。長年の使用で内部の部品が劣化し、異常発熱・発火するのです。首振り部分の内部配線に「繰り返し曲げ」によるストレスが加わり、断線・ショートして発火するケースも。
東京消防庁によると、発火事故の半数以上は20年以上使用していた古い扇風機。とくに製造から30年以上経過しているものは、事故が多発する傾向があるそうです。エアコンと同様に『設計上の標準使用期間』の表示もチェックしてみてくださいね。
無人の部屋や就寝時の使用中にもし発火すると、発見が遅れて被害が大きくなってしまいます。回しっぱなしででかけたり人の目が届かない場所で長時間回さないようにし、しばらく使わないときはプラグを抜いておきましょう。水滴がかかるような場所で使用しないことも大切です。また、夏の終わりに片付けるときは、狭い空間にむぎゅっと押し込んだりコードを強く曲げたりしないように気をつけます。
湿っぽい梅雨どき・・・こまめにプラグをかまってあげたいですね!

恋愛なら炎上間違いなしです
テーブルタップやコンセントに長期間電源プラグを差し込んだままにしていると、プラグの周辺に埃が溜まります。そこに湿気や水分が加わると、プラグの刃と刃の間に電気が流れるようになり、やがて発火! それが『トラッキング現象』です。ふだんの小さな心がけで、恐ろしい火災の発生を防ぎましょう。
・埃が溜まらないように、定期的にプラグを抜いて乾いた布などで清掃する
・電源プラグやコンセントが変形・変色していないか確認する
・電源プラグとコンセントの間に隙間が生じないようにしっかりと差し込む
・使用しないときは、電源プラグをコンセントから抜いておく
差し込み口にシャッターがついた電源タップやコンセントカバーなど、トラッキング事故を防ぐための商品も販売されています。これを機に、家具の奥でひっそりと暮らしているプラグやコンセントもお世話してみてはいかがでしょうか。
リコール製品による事故も多発しています。不具合がなくてもすぐに使用を中止し、メーカーへ! お使いの製品が該当していないか、リンク先でも確認できます。
<参考>
政府インターネットテレビ