「プチ断食」して若返ろう! たった1日だけで腸がリセットできる方法とは
きれいなチョウになあれ
「固形物を食べない日」をつくると、腸が若返る
腸は、主に「消化・吸収」と「排泄」という仕事をしています。断食すると、「消化・吸収」にエネルギーを使わず「排泄」に集中することができます。発熱したとき食欲がなくなるのは、体がウイルスとの戦いにエネルギーを集中しているから・・・腸を休ませリセットすることで腸の免疫機能が活性化し、断食後はむしろ劇的に体の抵抗力が増して病気になりにくくなる、といわれています。
便秘している人の腸内には、2キロもの便が溜まっていることも・・・これが出るだけでも物理的に軽くなりそうですが、新陳代謝がよくなるので脂肪が溜まりにくくなり、痩せやすくなるのです。 便と一緒に腸内の毒素も排出され、お肌も内側からピカピカに!
また腸が元気を取り戻すと、「セロトニン」の分泌が活発になります。セロトニンは心を安定させポジティブにしてくれる脳内物質。「腸年齢が若い人ほど脳が老化しにくい」という研究報告もあるそうです。腸が元気だと、脳も疲れにくくなるのですね。
はじめてでも安心な『1日プチ断食』のやりかたは
◉前日(準備日)
食事は軽めにし、腸と気持ちの態勢を整えておきます。夕食はできればスープくらいに。
◉1日目(断食日)
この日だけ、朝・昼・夜の3食を、バナナ1本と豆乳200ccをミキサーにかけた「リセットジュース」に置き替えます。
水やお茶など水分は、腸のお洗濯のつもりで、いつもより多くしっかり補給しましょう。
このジュースには腸内環境を整える成分がたっぷり。最低限の消化だけで腸を休ませます。ゆっくり噛むようにして飲むと、かなりの満足感です。
◉2〜7日(調整期間)
・朝食 リセットジュース1杯
・昼食 おにぎり1個ほど
・夕食 野菜などを中心とした食物繊維の多い食事
断食後にいきなり大量の食べ物では腸がビックリしてしまいます。朝はリセットジュースを続けながら、夕食は2日目には腹五分目、6日間かけて腹八分目くらいまで段階的に食事量を元に戻します。脂っこいメニューは避けましょう。
また、リセットジュースではなく「白湯」を飲むアーユルヴェーダを用いた方法(リンク先参照)もお勧めです。他にも「ハチミツを溶かした水」「青汁」「すまし汁」「酵素ドリンク」など好みでおこなってよいようですが、コーヒーや砂糖入りドリンクは避けます。もちろん、禁酒・禁煙で!
注意点は・・・
繰り返しおこなうときは、最低2週間は間を空けるようにします。
『プチ断食』は、修行や医療行為とは別物です。自己流で3日間以上続けるのは、消化機能そのものが弱ってしまいとても危険。ぜったいやらないでくださいね。また、お子さんや妊婦さん、病気治療中の人、体脂肪率の低い人、摂食障害の経験がある人などは、必ず医師に相談してください。
断食明けは体が軽く、心もスッキリ! 食べた物が五臓六腑に染みわたります。細胞が若返って感度が良くなる感じ・・・この爽快感を覚えたら、月に1度のリセットが楽しみになりますね。
まずは試しに1日だけ、食べるのをお休みしてみてはいかがでしょう。
<参考>
「元気に老いる『腸』健康術」松生 恒夫(ベスト新書)
「腸の毒出し」蓮村誠(主婦と生活社)