これだけ知っていればだいじょうぶ! はじめての美術館を満喫する方法

そもそも美術館のマナーやルールがまったくわからない
1. 展示作品に敬意を払って、勝手にさわったり撮影したりしない。
2. 鑑賞中の他のお客さんを尊重して、邪魔をしない。
このふたつでほぼ完璧です。
こまかい禁止事項などは美術館によってちがうので、館内の表示を見たりスタッフの人に「おそれいりますが○○してください」とお願いされた時点で快く協力すれば、なんの心配もいりません。
入館から退館までざっくりとシミュレーション!
展示室内にトイレのない美術館もあるので、確認してから入室しましょうね。でもどうしても行きたくなったら、スタッフの人に申し出れば、再入館など対応してくれますよ。
美術の知識ゼロなので、作品の何を見たらいいかヒントください
五感のイメージを駆使して、作品と対話してみましょう。目から入ってくる色の波動とか、聞こえてくる音や匂い、質感、味わい・・・集中していると、だんだん感覚が磨かれて、鋭くなってくるのが感じられるはず。
絵画なら、自分が好きな色がどこに塗られてるかさがしたり、気になるアイテム(たとえば木のイスとかアクセサリーとか)を絵ごとにさがして丹念に見たりすると、意外な発見が!
さらに「もしこの壁面の中から『どうしても1枚あげる』って言われたら、どれをもらうか」をゲーム的に考えると、とても楽しいし見る目が肥えます。
人物が描かれているときは、「この人と入れ替わったとしたら自分はどう感じるか」を想像してみましょう。快適そうな絵に入るのも、あえて過酷な事態を体験するのもお好みしだい! 時代背景を考えるきっかけにもなりますね。
人はなぜ美術館に足をはこぶのでしょう?
それは、なにか出会いがあるかもしれないから。こんど行く展覧会で、ひょっとしたら「一生つきあいたい1枚」と出会えるかもしれません。
その1枚は、ひとりの人間の一生よりはるかに長〜い年月を、大切に保管され人から人へ受け継がれ、たぶん世界のどこかで公開されつづけます。この世で生きている間は、何度も会いに行ける可能性があるのです。
展示されている場所や季節、自分が年齢をかさねていく中で、感じかたやその絵との関係が変化していくのも、美術作品ならではの醍醐味ですよね。
大好きな絵に会うために旅行を計画するなんて、すごく素敵じゃありませんか?