江戸時代に「びよ」「びょう」と表現された犬の鳴き声⁉ 国によってまったく違う様々な動物の鳴き声とは
「ハムハム」「モンモン」「ホップホップ」……犬の鳴き声はそんなふうに聞こえますか?
小さい頃から当たり前のようにそう教えられてきた日本人ですが、海外の人たちからしてみれば「なんだそれ?」「そんなふうに鳴いているか?」と疑問に思うようなものも少なくないようです。
そこで今回は海外と日本で異なる動物の擬声語について調べてみました!
日本と海外でどのような違いがあるのでしょうか。
「えっ? これがあの動物の鳴き声⁉」と驚く、意外なものが大集合しました!
動物の鳴き声、アメリカではどのように聞こえているの?
例えば、アメリカでは動物の鳴き声がこんなふうに聞こえるそうです。
●犬 → Bow(バウワウ)
●猫 → Meow(ミャーオ)
●ニワトリ → Cocka-a-doodle-doo(クックドゥードゥルドゥー)
●ブタ → Oink(オインク)
●ヒツジ → Baa(バー)
●馬 → Neigh(ネェーイ)
個人的に馬の鳴き方「ネェーイ」に一石を投じたいところ。
ほかにもサルは「ヤックヤック」。シチメンチョウは「ゴッブルゴッブル」など、日本ではあまりなじみのない擬声語がいろいろあります。
また、日本でウサギをあわらす音というと「ピョンピョン」ですが、アメリカでウサギの音は「Boing-boing(ボインボイン)」。男性にとってムフフ♡な響きですね!
鳴き声が国によってまったく違うように聞こえるのはあの生き物!
ギリシャではカエルの鳴き声は「クアククアク」
国によって違いがわかりやすく出るのが、カエルです。
日本でのカエルの鳴き声は「ゲロゲロ」が定番ですが、各国ではどのように聞こえているのでしょうか。
■イギリス→ribbit(リビット)
■イタリア→Cracra(クラクラ)
■タイ→Obob(オッブオッブ)
■ハンガリー→Brekeke(ブレケケ)
まさにバラバラ! 言語が違えば、動物の鳴き声も違って聞こえるのです。
また、犬も国によって違いがよく出ていて、おもしろいですよ。
■フランス →Waouh(ワフワフ) ■スペイン→Guau(グァウグァウ)
■オランダ→Blaf(ブラフブラフ) ■ルーマニア→Ham(ハムハム)
■韓国→Meong(モンモン) ■インドネシア→Guk(グッグッ)
■トルコ→Hev(ヘヴヘヴ) ■イラン(ペルシャ語)→Haap(ホップホップ)
■サウジアラビア(アラビア語)→Haw(ハウハウ)
イランの「ホップホップ」はなんとなく小型犬の鳴き声ような印象を受けます。
スペインの「グァウグァウ」は大型犬の鳴き声のよう。
動物のサイズによっても聞こえ方が、また違うのかもしれませんね。
同じ動物なのに、日本と海外でどうして聞こえ方が違う?
世界の言語を知るきっかけになるかも!
それは、生まれ育った歴史と文化が違う、という理由がひとつあります。
第一、 日本人ですら犬はワンと鳴くと思っていますが、江戸時代はイヌの鳴き声を「びよ」「びょう」。
ニワトリは「コケコッコー」ではなく「とっけいこう」「とってこう」と聞いていました。
「びよ」から「ワン」になるまでさまざまな過程があったのかと思うと感慨深いですね。
── まだまだ動物の鳴き声には世界各国さまざまなものがあります。
皆さんも、これを機に調べてみてはいかがでしょう。