夏こそ!スキー場がおもしろい vol.1
【1】いま話題の「〇〇〇テラス」って?
「雲海テラス」の魅力は、ダイナミックな雲海だけではありません。昨年は雲の上を歩くような感覚を味わえる「クラウドウォーク」、今年は約200人が座れる、等高線をイメージした巨大ベンチ「コンツアーベンチ」、さらには、ふかふかな雲の上に浮かぶような体験ができる「クラウドプール」を新たに登場させるなど、常に進化を続けている点も人気の秘訣です。昨今の「〇〇〇テラス」ブームの牽引役であることは間違いありません。
同じく北海道にあるルスツリゾート「羊蹄パノラマテラス」は、その名の通り、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山を一望できる絶景ポイント。天気のいい日には洞爺湖や太平洋まで見渡せる大眺望が魅力です。
2015年にオープンしたのが、長野県にある竜王マウンテンパーク「SORA terrace」。世界最大級166人乗りロープウェイで一気に1,770mの山頂へ。こちらは夕方に遭遇確率がグンと上がる雲海がとても幻想的です。
2016年にオープンしたタングラム斑尾「野尻湖テラス」も長野県。眼下にはナウマンゾウの化石を発掘したことで知られる野尻湖、さらには2,000m級の山々が連なる北信五岳(ほくしんごがく)のうち、飯縄山、戸隠山、黒姫山が一望できます。
最後は、滋賀県のびわ湖バレイ山頂にある「びわ湖テラス」。日本最大の湖、琵琶湖が南北に見渡せる大パノラマウッドデッキに、上質な家具をレイアウトしたカフェ。地元素材にこだわったドリンクやお食事を、開放的な空間と落ち着いた雰囲気のスペースで楽しめます。
【2】ターザン体験ができるアスレチック
今年は身長110cmから挑戦できる「キャノピーコース」が新登場。自分で器具を操作することのない、より安全性が確保されたコンティニュービレイシステムを採用しているので、小学3年生以上は子供だけでの利用も可能です。
北海道は富良野スキー場にある「ツリーアドベンチャー富良野」は、ホテルすぐ目の前の林を活用したツリートレッキングコース。木から木へと張り巡らされたワイヤーロープを使って、全19ステージ、総延長距離250mのコースを楽しむことができます。
長野県の軽井沢プリンスホテルスキー場にあるのが「ZIPLINE ADVENTURE軽井沢」。全6コース(練習コースを含まず)で、総延長距離はなんと615m! 130mを超える本格的なフライト体験も可能です。
群馬県の水上高原スキーリゾート「水上高原フォレストジップライン」の特徴は、ワイヤーロープで森の中を一気に滑り降りる、スライド系アイテムだけでレイアウトされている点。最長210m、全長1,200mの空中散歩は圧巻です!
最後は、長野県の白馬コルチナスキー場「コルチナ・アドベンチャーランド」。綱渡りや丸太一本橋など、20アイテムで構成されており、コースの〆は長さ100mのジップライン。今年は同エリア内に、クライミング体験ができる「コルチナ・クライムウォール」が新登場!
【3】ゲレンデ一面に広がるお花畑
今年は、ラベンダー園を足元に眺めながら山頂まで行ける夏山リフト「ラベンダーライン」も運行開始。全長200mのウォータースライダーも新登場! 芝そりやじゃぶじゃぶプール、ふわふわ遊具で楽しめる「たんばランド」もあるので、小さなお子様連れでも楽しめること、間違いなしです。
日本最大級400万輪のゆりを堪能できるのが、栃木県那須塩原市にある「ハンターマウンテンゆりパーク」。50種を超えるゆりと白樺とのコントラストが美しいと評判のゆり園です。
ゆり根を練りこんだうどんやてんぷらなど、ゆり園ならではの食も人気です。
今年で12年の歴史に幕を閉じるのが、群馬県片品村の「尾瀬岩鞍ゆり園」。300万輪の壮大なゆり畑を、リフトに乗って空中から、またはカートに乗っての散策も可能です。また、12年間の感謝の気持ちを込めて、毎日先着39人にゆり苗のプレゼントもあります。
ゴンドラで一気に標高1,289mへ。涼風そよぐ山頂に到着すると、一面の色鮮やかなゆり畑が広がるのが、長野県白馬村の「白馬岩岳ゆり園」。白馬の街並みが広がる眺望と、雄大な白馬連峰の大パノラマとのコントラストは見ものです。
約1.2kmのフラワートレインが人気なのが、岐阜県郡上市の「ダイナランド ゆり園」。雨の日でも快適にゆり散策が可能です。もちろん、リフトからのゆり園の空中散歩もできます。展望カフェテラス「ル・リ・ブロン」でゆりを眺めながらのコーヒーもおすすめです。

竹川紀人
ぴあ こどもと遊ぼう
スキー&アウトドア企画ディレクター
埼玉県出身
ファミリーレジャー誌「ぴあ こどもと遊ぼう」のスキー企画、アウトドア企画の立案から取材・編集全般を担当。
夏も冬も各種イベントの主催や様々な取材等で、日本全国のリゾートを飛び回る。