【雪国ドライバー直伝!】雪道運転の事前準備と当日気を付けるポイント
前日の夜からの準備

大雪の時は、ワイパーを寝かせたままだと、雪の重みで曲がってしまうこともあります。また、気温が下がりやすい地域ではワイパーゴムが凍結してフロントガラスに張り付いてしまうおそれがあります。無理やり動かそうとすると、切れたり変形したりする可能性もあるので、前日の夜に立てておきましょう。

夜のうちに雪が降ると、朝いざ車に乗ろうとしたときに、フロントガラスが凍結していて、なかなか運転開始ができません。これを防ぐためにおすすめなのが、フロントガラス用のカバーです。取り外しも簡単なので忙しい朝の時間にもぴったりです。
③サイドブレーキをかけない
山間部やスキー場など、標高が高く気温が低い所では駐車の際にサイドブレーキをかけていると、凍結して戻らなくなってしまうことがあります。また、駐車時は坂を避けて平坦な場所を選びましょう。マニュアル車ならギアを1速かバック、オートマ車ならPにいれておきましょう。
当日の朝は1時間ほど早く起きることも大切です。
運転の前に車の屋根やフロントガラスに積もった雪をおろしたり、フロントガラスが凍っている場合は解氷をする必要があります。また、雪の降る量が少なくても、普段と同じ速度での走ることが難しかったり、いつもよりも道が混んでいることもありますので、ゆとりをもった安全なドライブをこころがけましょう。
タイヤの準備
チェーンの準備

チェーンを装着する際にいくつか注意点があります。
一つ目は、タイヤのサイズにあったチェーンをしっかり選ぶということです。
タイヤに適合していても実際に走行してみると、ボティに当たってしまったりだとか、ハンドルを切るとチェーンがタイヤハウスに当たってしまうなども起こり得ます。タイヤサイズに適合しているチェーンだからOKというわけではないので、購入時にお店で相談するなど、十分ご注意ください。
二つ目は、短時間で正確にチェーンを装着することです。実際にチェーンを取り付ける場面で、天気は荒れていることが多く、雪が降っていて屋根がないところがほとんどです。降雪もあって、足元も積雪している、さらに足元が融雪のシャワーで水浸しになることもあるため、風邪をひかないためにもできるだけ短時間で確実にチェーンを装着するように心がけましょう。日頃チェーンをつける経験のない人は、事前に練習をしておくようにしましょう。
雪道運転当日の注意点

積雪や凍結した冬道では、急発進や急ブレーキは厳禁です。発進時に思いっきりアクセルを踏むと雪の中でタイヤが空回りし、動けなくなる場合があります。
(冬道では道路自体が滑りやすく)急ブレーキをかけることでタイヤがロックされると、ハンドルの制御が効かなくなることも。アクセルやブレーキは6分目を意識して、ゆっくり、じんわりと踏むようにしましょう。
②運転中は車間距離をしっかり確保
冬道では路面が滑ることによって、思うように止まれません。また、自分が気を付けていても後ろの車が止まれずに追突される危険性も。
玉突き事故を防ぐためにも、冬道では車間距離をいつもの2倍は保ちましょう。
しっかりと車間距離を確保することで、心に余裕をもった運転をすることにも繋がります。
③エンジンブレーキを活用
普段の運転中、カーブで減速する際にカーブの途中でブレーキを踏んでしまうことはないでしょうか?
乾燥した普段の路面では問題ありませんが、冬道のカーブ途中のブレーキはタイヤが急にロックされてしまうこともあります。タイヤがロックされることで、車がスピンしてしまいます。
また下り坂でフットブレーキだけに頼った運転もタイヤがロックする原因に繋がります。
ブレーキを連続して多用するとフェード現象が発生してブレーキの効きが悪くなる可能性もあります。冬道での減速時にはエンジンブレーキを利用しましょう。