ジャガイモの収穫がはじまりました!ジャガイモ不足も解消へ
ジャガイモの収穫時期は産地によって異なります。今月は九州産の“新ジャガ”が多く出まわります
先月は原料のジャガイモ不足によるポテトチップス減産のニュースが報道されたばかりですが、今月下旬から九州産ジャガイモの出荷がピークを迎え、秋までに北海道へと出荷前線が北上します。それにともないジャガイモ不足も徐々に解消される見込みです。
野菜の代表格であるジャガイモは、これからが旬。新ジャガでしか味わえないみずみずしい食感を楽しみましょう。
ジャガイモ不足の要因
原料のジャガイモの不足から生産休止に…
そもそも現在、不足しているジャガイモは去年の秋口に収穫予定だったもの。国内生産量の8割を占める北海道で、昨夏、複数の台風に見舞われ、ジャガイモの収穫量が減少したためです。スーパーなどでは一年中目にするジャガイモですが、一体いつが収穫のピークなのでしょうか? ジャガイモの収穫期に関するお話をしましょう。
ジャガイモの収穫期
新ジャガは皮ごと食べられる!
●北海道は春植えがメイン
春に植え付けて、夏の終わりから秋にかけて収穫する。
●九州は二期作が主流
秋に植え付けて、冬に収穫する。
冬に植え付けて、春に収穫する。
平均的な気温である関東近郊では、2月下旬〜3月に植え付けを行い、5〜6月に収穫期を迎えます。
①産地によって収穫時期が異なる。②貯蔵がきく。よって一年中手に入れることができます。
収穫後すぐに出荷される春先のジャガイモは「新ジャガ」と呼ばれ、皮ごと食べられ、みずみずしい食感が特徴です。
意外と知らないジャガイモトリビア
ジャガイモの花はナスの花に似ている
◎正式名称は“ジャガタラ芋”!?
ジャガイモは「ジャガタライモ」と呼ばれていました。これは、江戸時代にジャガトラ(現、インドネシアのジャカルタ)からオランダ船によって渡来したことが由来です(※諸説あります)。
◎別名“二度芋” “三度芋”と呼ばれる!?
1年に2〜3回収穫できるためそう呼ばれることも。
◎ジャガイモはナスの仲間!?
ナス科の植物です。ジャガイモの花はナス、トマト、ピーマンなどとよく似ています。
ナス科の植物は連作を嫌うため、家庭で栽培する際は注意が必要です。
◎ジャガイモは食糧危機を救う!?
ジャガイモには世界各国の食糧危機を救ってきたという歴史があります。近年、国連でも発展途上国における食糧としてジャガイモの重要性が認められ、2008年「国際ポテト年」が宣言されました。
── いま手に入る“新ジャガ”は、皮ごと食べらます。よく洗って、フライにしたり、レンジでチンしてジャガバターにしたり……。旬ならではのみずみずしい食感と香りを楽しみましょう。