トウモロコシのひげの本数と粒の数は同じ! 粒は必ず偶数!
ひげの数と粒の数は同じ。ひげはめしべ。それぞれの粒から伸びている
ひげの本数と、粒の数は同じ。
では、1本のトウモロコシに粒はどのくらいあるのでしょう。品種によって違いがありますが、だいたい600粒ほど。つまり、そこから伸びるひげの本数も、粒の数と同じで600本ほど。この600本のひげは受精が完了すると切れてしまいますが、受精できないと1メートルにも伸びることがあるそうです。
では、おしべはどこにある? 正解はてっぺんの穂。これが雄花
雄花が並んでいま~す。
てっぺんの雄花には2000万粒ほどの花粉が蓄えられており、その下で待ちかまえているひげ(絹糸、つまりめしべ)に落ちてきて受粉します。
ひげが出てからおよそ25日で収穫できますが、ひげは実の下のほうから順に伸びて受精がはじまるので、上のほうは実が小さかったり、受精できずに実が入らないこともあります。トウモロコシは、上端の先っぽのほうになるにつれて実が小さくなっている、ということを思い浮かべると、実感できるのではないでしょうか。
トウモロコシの粒は必ず偶数。列も必ず偶数
したがって、もともとの粒がたとえ奇数個だったとしても、成長過程で二つに分かれるため、粒の個数は必ず偶数になります。そして、粒は2個で1セットなので、列も偶数。断面を見てみると、列の数が偶数であることがわかります。
粒の数も、列の数も、どちらも偶数。普段なにげなく食べていたトウモロコシですが、そんな秘密があったとは驚きですね。
参考
JA福岡中央会:トウモロコシのひげは何?
NIKKEI STYLE:MONO TRENDY「トウモロコシの粒の数は必ず偶数? 数えてみた」
NHK for School:トウモロコシのお花とめ花
NHK for School:カガクのミカタ「数えてみる」
秀英予備校:とうもろこしの粒の数は奇数?偶数?
タキイ種苗株式会社:とうもろこしの豆知識3選
北海道新聞2021年8月18日27面:スイートコーン こーんなに甘い 芽室で収穫ピーク
今年もたくさん、トウモロコシを食べましたか?