オホーツク海沿岸を走る「流氷物語号」。車窓から流氷が見える
網走駅-知床斜里駅を、流氷を見ながらオホーツク海沿いを走る
以前のノロッコ号のようにダルマストーブはなく、レトロなスタイルではありませんが、車体のラッピングや車内の内装は白やブルーを基調に、オホーツクの青空や流氷がイメージされています。
途中駅で停車。展望台で流氷を見る。道の駅でショッピングも
終点の知床斜里駅からは2号になり、11:30に発車。今度は途中の浜小清水(はまこしみず)駅に20分間停車します。浜小清水駅には道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」が併設されているので、地元のジャガイモやサケを使ったお土産品を買ったり、軽食を食べたりすることができます。そして、終点の網走駅には12:30の到着です。
同じように、網走駅12:45発の3号は北浜駅で停車した後、知床斜里駅に13:35に着きます。知床斜里駅で4号になり13:48発。浜小清水駅で停車して、終点網走駅に14:46に到着します。
2両編成・全席自由席。車体はオホーツクブルーと白の2色
青い車体の青は「オホーツクブルー」。澄み渡った青空、オホーツク海の青、流氷の青、北方民族衣装の青など、オホーツク地帯を象徴するエリアカラーとして定められたブルーです。車体の片側には知床連山、もう片方にはエゾスカシユリが白で描かれています。
白い車体の白は、流氷をイメージしたものです。車体の片側には流氷が、もう片方にはクリオネのイラストが配置されています。どちらのイラストもオホーツクブルーの青で描かれていて、車両全体が青と白で統一されています。
座席のヘッドカバーはクリオネが描かれている特製品。列車の外も内も流氷を感じられる、オホーツク地域ならではの観光列車です。
オリジナル限定グッズを販売。「1日2食限定」のお楽しみ弁当も!!
停車中に車体の雪をはらう
乗車記念証、ステッカー、キーホルダー、ポストカード、写真集などはよくあるグッズですが、おもしろいものでは「きっぷ風 長天(ながてん)」があります。長天とは網走市のご当地食材で長方形の揚げかまぼこです。それを切符に見立てて「網走駅」と焼印が押され、真空パックになっているお土産。地元の有名店のものでおいしいと評判です。
また、1日2食限定のお楽しみ弁当というものもあります。知床斜里駅からの4号限定で販売され、1500円。希望者が多いときは抽選となるそうです。はたしてその中身は…。気になるところですね。
〈参考:JR北海道「流氷物語号」〉
〈参考:JR北海道「流氷観光期間に“流氷物語号”を運転します」〉
〈参考:北海道ラボ「流氷のオホーツク海がすぐそば! 観光列車“流氷物語号”の魅力」〉
日本の南西部ではもう、梅をはじめとした花が咲き、花粉症の季節となりましたが、北海道のオホーツク海側ではまさに流氷のオンシーズンです。今年は流氷の接岸も上々。観光列車である流氷物語号をはじめ、網走流氷観光砕氷船 「おーろら号」や「ガリンコ号Ⅱ」も運航を開始しています。今年の冬は観光列車に乗ってオホーツク海の流氷を見てみませんか。