札幌観光で外国人にも大人気の 「北海道大学」。駅近なのに牧場・農場がある、緑豊かな広~い敷地。

レトロな外観の総合博物館。北大の今までの研究成果が400万点展示されている。札幌でも最古の本格的な鉄筋コンクリート建築。
駅から徒歩7分の一等地で、この広さ !! 大学なのに観光ガイドに取り上げられる。

「少年よ大志を抱け」はクラーク博士の言葉。銅像は正門近くにあり、写真を撮る観光客も多い。
キャンパス内は緑が多く、大きな公園のようです。有名なポプラ並木のほか、森や林、芝生の広場があり、小川も流れています。農場や田んぼ、牧場もあります。牛や馬や羊もいます。
市民は“公園”として利用していて、犬が散歩し、サラリーマンが昼寝し、親子連れが遊び、絵を描く人も多数います。秋には銀杏を拾う人でにぎわいます。
大学なのに札幌の観光ガイドブックには必ず掲載されています。敷地内の人数を数えると、学生よりも観光客の数が多いのではないか…ともいわれています。最近急増している外国人観光客にも人気で、札幌駅から近い北側の学生食堂は、外国人にとって特に人気が高いスポットです。人気のメニューは、十勝牛を使った「牛とろ丼」。学食の中をのぞくと、「ここはどこの国?」と思うくらい、いろいろな国の人々であふれています。
市民の手で植樹された 「平成ポプラ並木」。秋には黄金色に輝く 「イチョウ並木」 が圧巻 !!

秋には黄金色に輝く見事なイチョウ並木。これをお目当てに訪れる観光客も多い。
しかし、このポプラ並木は現在、老朽化による倒木の危険があるため、立ち入りが禁止されています。そこで、北大では創立125周年の記念行事として、2000年、札幌市民らとともにポプラを植樹し、「平成ポプラ並木」を造りました。老朽化した初代のポプラからの枝を挿し木にし、その遺伝子を受け継いだ二世ポプラです。
北海道大学にはポプラ並木のほかに、イチョウ並木もあります。ガイドブックではポプラ並木のほうが、より多く取り上げられますが、市民の間では断然、イチョウ並木のほうが人気があります。約400mにわたって続くこのイチョウ並木は、10月下旬から11月上旬が見ごろです。 北大では毎年「イチョウ並木黄葉状況」と題して、イチョウが色づく様子を、日々、ホームページで公開しています。桜の見ごろなどではいつも全国に乗り遅れる北海道ですが、イチョウが色づくのは、どの県よりも早いので、お見逃しなく。
開拓のころの建物がいまだ残る。北海道の歴史的な資料としても貴重な北大。

規範的畜舎(モデルバーン)。こんなモダンな建物に家畜が飼われていた。
なかでも、昔ながらの木造建築が集まる静かな空間が、敷地の北端にある「モデルバーン(Model Barn)」です。クラーク博士が北海道の畜産業の規範となることを願って建てられた畜舎で、第二農場が開かれた当時の姿のまま、穀物貯蔵庫やサイロなど、現在も9棟が保存されています。1年を通して観光客が多い北大ですが、敷地の北の端にあるモデルバーンまで足を運ぶ人は少ないので、この辺りはわりと静かに散策できます。
前身は農学校。だから、敷地内に農場や牧場がある。

獣医学部を舞台にしたコミック、『動物のお医者さん』でも有名になった、敷地内の牛たち。
そんな農学を学ぶ学生たちのために、北大には農場や牧場があります。街の中心部なのに、敷地内には畑や田んぼがあります。学生は農業実習の授業で、長靴を履いて、アスパラやインゲンを植えます。牧場には牛や馬や豚や鶏がいます。日々、エサやりが欠かせません。
札幌駅から徒歩7分という好立地の北海道大学。観光するとなると広すぎて、マップが欠かせません。春は新緑、夏は萌える緑、秋は紅葉、冬は雪景色。四季を通じて楽しめるのもまた魅力です。朝は敷地内が学生たちの自転車ラッシュで殺気だっていますが、そろそろ大学も夏休みになり、学生たちもグンと少なくなってきます。人が少なくなった今ごろが、北大観光のねらい目かもしれません。夏休みに観光で北海道を訪れる方は、駅から近い北海道大学に、足をのばしてみませんか。