春、真っ盛り !! ところで、「梅」、「桃」、「桜」の見分け方、わかりますか?
福島市の花見山では「梅」も「桃」も「桜」も植えられている。まさに「桃源郷」。
「梅」は花びらが丸い。花が枝から直接咲いている。
花びらが丸い「梅」。ひと花ずつ枝から咲いていて、控えめながら凛とした雰囲気。
春のはじめに咲く「梅」は、花びらの形が丸いのが特徴です。また、花芽が一か所から一つずつ咲いているので、かたまりで咲く桃や桜よりも控えめな感じです。
花は直接、枝から一つずつ咲いています。
葉は、花が咲き終わってから出るので、花が咲いているときには葉はありません。桃は花と同時に葉が出るので、葉の出具合を見れば桃と区別がつきます。
葉の形は卵型。
「桃」の花びらはとがっている。葉の形は長い楕円形。
「桃」の花びらは先が少しとがっている。花と同時に葉が出る。
花は梅と同じく、枝から直接咲きます。
花と葉が同時に出るので、花が咲いているときに葉が出ていれば、たいていは「桃」です。
葉の形が長い楕円形なのが特徴で、「桃」の葉の形が一番わかりやすいかもしれません。
「桜」の花びらは先が割れていてハート型。長い花柄が特徴。
「桜」の花びらは先が割れている。花柄が長いのが特徴。
一番の特徴は花柄(かへい)が長いことです。写真を見ればおわかりいただけると思いますが、枝からサクランボの茎のようなものが出ていて、その先に花が咲いています(この花柄が後にサクランボの茎になります)。
花柄があるので、枝から直接花が咲いている梅や桃と違って、枝から少し離れた位置に花のかたまりがあります。枝と花の間に空間がある分、立体的で、枝からこぼれるように咲きます。
葉の出方は種類によって違います。ソメイヨシノは花が終わってから葉が出ますが、八重桜などは花と葉が同時に出るので、いわゆる葉桜です。
葉の形は、桜餅で見慣れていると思いますが、楕円形で、フチがギザギザです。
本州以南は「梅」→「桃」→「桜」の順に開花。でも、北海道では3種類が一斉に咲く !!
今まで、何気なく見ていた梅と桃と桜ですが、区別がつくようになってから改めて見てみると、その違いがよくわかります。これから梅・桃・桜の開花を迎える地方の方は、これら3種類の花を見かけたら、見比べて楽しんでみてはいかがでしょうか。