座布団の正しい洗濯方法4つのポイントや注意点を徹底解説
今回は、座布団の正しい洗濯方法や、洗濯時の注意点、座布団を干すときのポイントについて解説します。
座布団の正しい洗濯方法の見分け方

なお、洗い桶の下に一本線や二本線が描かれている場合、前者は「弱い洗濯処理」、後者は「非常に弱い洗濯処理」で洗えることを示しています。下線が引かれている洗濯表示の場合はドライコースやソフトコースなど、弱い力で洗濯するコースを選びましょう。
一方、洗い桶に手のマークが描かれているものは、40度を限度とし、手洗いによる洗濯処理ができることを表しています。この場合、洗濯機ではなく、手洗いで汚れを落とす必要があります。なお、洗い桶に×印がついている洗濯表示は「洗濯処理できない」ことを意味していますので、クリーニング店に持ち込みましょう。
[注1]消費者庁:洗濯表示(平成 28年12月1日以降)
座布団を洗濯機で洗う方法とポイント

■1.洗濯ネットに入れて洗う
家庭用洗濯機で座布団を洗うときは、型崩れを防ぐために、必ず洗濯ネットに入れてから洗濯機に投入します。折りたたまずに入れられるよう、座布団のサイズに合ったネットをあらかじめ用意しておきましょう。
■2.左右対称になるように入れる
座布団は他の衣類とは別に洗うのが基本ですが、洗濯物が内部で偏ると洗濯機がストップしてしまいます。座布団を入れるときは対面にもう一枚座布団をセットするか、あるいはバスタオルなどを一緒に入れるのがコツです。
■3.ドライコースやソフトコースで洗濯する
座布団の場合、ほとんどのものは弱モードで洗うことを推奨していますので、ドライコースやソフトコースを選んで洗いましょう。水温を調節できる洗濯機の場合は、洗濯表示に記載された数字に合わせて洗濯すると、よりきれいに仕上げることができます。
■4.脱水は30秒まで
全自動で行うのはすすぎまでで、すすぎが終わったら一度洗濯槽から座布団を取り出し、形を整えます。その後、洗濯槽に座布団を戻し、30秒だけ脱水しましょう。
洗濯機を使わずに座布団を洗う方法

洗剤を入れて少しかき混ぜたら、浴槽に座布団を平らに沈め、足でゆっくり踏み洗いします。同じところばかり踏んでいると、中材が偏って型崩れの原因となりますので、全体を均等に、バランス良く踏み洗いすることを意識しましょう。踏み洗いを終えたら、浴槽の水を一度抜き、新しいぬるま湯に入れ替えてから、再び踏み洗いして泡や汚れを落とします。
水は何度か入れ替え、座布団から泡が出なくなるまでしっかりすすぎましょう。シャワーをかけながら行うと、すすぎ洗いの時間を短縮できます。
最後に、水を抜いた浴槽で座布団を踏んで水切りし、形を整えてから洗濯ネットにいれ、洗濯機で30秒ほど脱水します。
座布団を干すときのポイントや注意点
なお、上面と底面では乾きやすさに差が出ますので、途中で表裏をひっくり返して、まんべんなく風を当てるようにするとムラなく乾かすことができます。
座布団にカビが生えていたときの対処法
家庭用洗濯機で洗えない座布団の場合は、500mlの水に対して大さじ2杯の重曹を溶かした重曹スプレーを作り、カビが生えた部分にまんべんなく吹き付けます。数分置いた後、柔らかめのブラシで擦り洗いしたら、通常の手順で手洗いします。
座布団はこまめに洗って清潔な状態をキープしよう
なお、座布団は型崩れを防ぐために30秒ほどしか脱水できないため、寒い季節は乾かすのに時間がかかるおそれがあります。座布団を洗濯するときは、事前に当日の天気や予想気温をチェックし、洗うタイミングや干す場所を決めることをおすすめします。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の天気や予想気温から導き出した「洗濯物の乾きやすさ」をお知らせする「洗濯指数」を毎日公開しています。「よく乾く」「部屋干し推奨」など、わかりやすい表現で洗濯物の乾きやすさや干し方を提案していますので、座布団を洗濯するタイミングや適切な干し方を知りたいときは、ぜひご活用ください。