湿度に合わせた服装の選び方 3つのポイントを詳しく解説
湿度によって気温の感じ方が異なる理由
ところが、湿度が高い状態だと汗が蒸発せず、体温がうまく調節できなくなります。その結果、熱が体内にたまり、湿度が低いときよりも蒸し暑さを感じやすくなるわけです。
なお、体内に熱が溜まりすぎると熱中症になる可能性が高く、めまいやけいれん、頭痛などの症状を感じる場合があります。熱中症は最悪の場合、命を脅かす危険もありますので、ただ不快感を抑えるだけでなく、命を守るためにも湿度に合わせた服装選びを行う必要があります。
湿度に合わせた服の選び方3つのポイント
ここでは蒸し暑い日の服選びのポイントを3つご紹介します。
■1. 通気性・吸湿性の高い服を選ぶ
じめじめと蒸し暑い日は、体に熱がこもらないように、なるべく通気性・吸湿性の高い素材を使った服を選ぶのがポイントです。代表的な素材は亜麻から作られたリネン素材で、汗をかいてもベタつかず、さらっと着こなすことができます。汗そのものも吸い取ってくれるため、体に熱が溜まりやすい多湿の日にはうってつけの素材といえるでしょう。ほかにも、着心地が軽くて吸湿性のよいコットンや、涼感・吸水性に優れたレーヨンを使った服を選ぶと、蒸し暑く感じる日でもストレスなく過ごすことができます。
■2. ゆったりしたシルエットの服を選ぶ
湿度が高い日は服の生地が肌に貼り付きやすく、ベタベタとした不快感が強くなります。肌と服の間にすき間がなくなると通気性も悪くなり、蒸し暑さを助長させる原因になりますので、体にぴったりフィットするような服よりも、ゆったりとしたシルエットの服を選ぶようにしましょう。裾や袖がふんわり広がるワンピースやフレアースカート、パフスリーブのチュニック、透かし編みのゆるニットパンツなどを組み合わせれば、体の蒸れ対策につながります。
■3. 黒い服は避ける
黒い服は太陽の光を吸収しやすい傾向にあります。熱くなるのは服の外側だけですので、ゆるいシルエットの服なら大きな影響はありませんが、肌に触れる面積が大きい服だと体温を上昇させる原因になります。とくに湿気の多い日は実際の気温よりも暑く感じがちです。黒い服の着用はなるべく避けたほうがよいでしょう。