洗濯物の長袖「脇」が乾かないときに試すべき 3つの裏ワザ
洗濯物の難関部位「脇」を早く乾かす 3つのコツ

■1.逆さにして干す
長袖の脇部分が乾きにくいのは、袖と身ごろの生地が重なって通気性が悪くなるためです。脇の部分を早く乾かしたいのなら、トップスの裾をピンチ付きハンガーなどではさみ、逆さまの状態で干してみましょう。上下逆になると、袖が重みで垂れ下がったとき、ちょうどバンザイをしている状態になるので、脇の部分の露出が大きくなります。生地の重なりが少なくなったことで、脇部分の通気性が良くなり、いつもより短時間で乾かせるようになります。長袖を二つ折りにして物干し竿にかけるという方法もありますが、二重になる身ごろ部分が乾きにくくなるので、厚手のものを干すときはやや不向きでしょう。
■2.ハンガーを2本使って干す
ピンチ付きハンガーがないときは、ハンガーを2本使って干す方法もあります。やり方は簡単で、普通に長袖を通したハンガーの前に、少し間を空けてもう1本のハンガーを掛け、両袖をその穴に通せばOK。袖を持ち上げることで脇の部分にすき間ができ、通気性がアップします。首元にゆとりのある服なら、長袖に2本のハンガーを通し、物干し竿に掛けるときにフック部分を少し離せば、首元が大きく開いて風が通りやすくなります。脇部分も生地同士の密着性が低くなるので、1本のハンガーで干した場合より乾燥効率がアップするでしょう。
■3.バスタオルハンガーを使用する
バスタオルハンガーとは、幅広のバスタオルを干すために造られた幅の長いハンガーのことです。通常のハンガーは服の肩幅に合わせて作られているので、長袖を掛けると袖がだらんと垂れ下がり、脇部分の生地が重なってしまいます。一方、幅の長いバスタオルハンガーを使用すれば、二の腕あたりまでバーを通せるので、アルファベットの「T」の字に近い形で干すことができます。袖が持ち上がるぶん、脇にもスペースができて風が通りやすくなるので、通常のハンガーを使うより効率的です。ただ、幅のあるバスタオルハンガーを服に通すのは少々コツがいります。無理に生地を引っ張ると服を傷める原因になりますので、バスタオルハンガーを服に使う場合は、バーが伸縮するタイプを用意しましょう。
秋は外干しと部屋干し、どっちが乾きやすい?メリットとデメリットを解説

■外干しのメリット・デメリット
外干しのメリットは、陽当たりや風通しがよく、晴天時は短時間で洗濯物を乾かせるところです。洗濯物は時間が経過するほど雑菌が繁殖しやすくなるため、短い時間で乾かすことができれば、生乾き臭の予防にもなります。ただ、天気によっては雨で濡れたり、風で飛ばされたりする可能性があることや、花粉やほこりの影響を受けやすいところが難点です。
■部屋干しのメリット・デメリット
部屋干しのメリットは、天気の影響を受けず、いつでも好きなときに洗濯できるところです。雨や風はもちろん、花粉やほこり、排気ガスなどの影響も受けにくいので、道路沿いに住んでいる方や、秋花粉に悩まされている方におすすめの方法です。デメリットは、陽の光や風の力を利用できないぶん、除湿器や乾燥機を稼働させなければならないこと。室内に洗濯物を干すスペースを確保しなければならないことなど、いくつかあります。
以上のことから、秋晴れの日は外干し、くもりや雨が降りそうな日は部屋干しなど、状況に応じて使い分けるのがポイントです。朝晴れていても、日中は天気が急変する場合もありますので、当日の天気予報を事前にチェックしておきましょう。
長袖や厚手の服を洗濯するのなら、洗濯指数は要チェック!

日本気象協会が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」では、当日の気温や天気に加え、洗濯物の乾きやすさを表した「洗濯指数」を公開しています。とくに長袖や厚手の服を干すときは、洗濯指数が「大変よく乾く」「よく乾く」の日を狙って干せるよう、こまめに洗濯指数をチェックすることをおすすめします。