春コートと秋コートの違いとは?使い分け方や兼用での注意点
春コートと秋コートの違い

■1.カラーの違い
寒さの厳しい冬が開け、太陽の暖かさや芽吹きを感じられる春は、明るさと優しさを感じられるパステルカラーが似合う季節です。春コートも淡いピンクやイエロー、グリーンなどの色を取り入れたものが多く、かわいらしい印象を与えられます。また、太陽の光が生えるような、明るめのホワイトやベージュのコートも人気です。
一方、夏が終わり、これから冬を迎える秋は、気温がどんどん低くなっていく時期でもあるため、暖色系が好まれる傾向にあります。紅葉の季節でもありますので、暖色系の中でもブラウンやワインレッド、深みのあるオレンジなどを取り入れたコートがお店に多く出回ります。同じイエローやベージュでも、春に比べるとややくすみがかった濃い色が目立ち、大人っぽいシックな印象にまとまります。
■2.柄・デザインの違い
春コートはリボンやレースをあしらったり、小花をプリントしたりしたものも見られますが、多くは無地でシンプルなデザインにまとまっています。
一方の秋コートは、無地に加えてチェック柄を取り入れたデザインが多く見受けられます。とくにタータンチェックやグレンチェックは秋のトレンドとして注目されることも多く、定番コートのひとつとして人気を集めています。
■3.素材の違い
春は、夏に向けてだんだんと気温が上がっていく時期なので、薄手で軽量な綿やポリエステルなどの素材を使ったものが主流です。
一方の秋は、残暑の名残がある初秋にも着られる綿・ポリエステル製のコートとともに、秋が深まって気温が下がってきたときにも対応できるウールやキルティング製の暖かいコートも人気です。
春コートと秋コートを兼用するときの4つの注意点

■1.春・秋の両方に合ったカラーを選ぶ
ファッションはそれぞれの季節感に合わせて色やデザインを選ぶのが基本です。春に落ち着いた暖色系のコートを着たり、秋にパステルカラーのコートを着たりするのは、あまりおすすめできません。コートを春秋で兼用するなら、明るすぎず、落ち着きすぎないホワイトやベージュ、アイボリーといった色合いを選びましょう。
■2.定番スタイルを選ぶ
ファッションの流行は1年ごとではなく、季節の移り変わりと共に変化することもあります。春夏のトレンドに合わせてコートを買ったら、秋冬のトレンドと合わなかったということもあり得ます。そういったことを避けるためにも、春秋のどちらでも人気のトレンチコートなど、定番のスタイルを選ぶのがおすすめです。
■3.ライナー付きのコートを選ぶ
ライナーとは、秋コートによく見られる取り外し可能なインナーのことです。気温に合わせてライナーを付け外しすれば、暖かい春や暑さの残る初秋だけでなく、肌寒い春先や冬が近づく晩秋でも快適に過ごせます。
■4.コーディネートによって体温を調節する
ライナーだけで体温を調節しにくいときは、コートと合わせる服の選び方や、着こなしの仕方を工夫するのがポイントです。たとえば暖かい日は、コートの前を開けたり、薄手のカットソーやブラウスに合わせたりすると、さらりと涼しく着こなせます。一方、肌寒い日は、コートの前をしっかり合わせたり、薄手のニットや機能性インナーと組み合わせたりすると、冷え対策になります。
アウターはその日の気温に合わせて上手に着こなすのがポイント!

日本気象協会が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」では、毎日の天気に適した服装を数値で表した「服装指数」を毎日発表しています。服装指数は朝・昼・夜の時間帯別に発表されているので、お出かけする時間帯に合わせた服装選びに役立ちます。春・秋コートの着こなしに迷ったら、tenki.jpの服装指数をチェックして、ベストなコーディネートでお出かけしましょう。