新気象衛星「ひまわり8号」運用開始しています
大陸や雲のうごきもくっきりみえます ※画像:気象庁提供
それは、2006年7月25日までの10日連続以来、9年ぶりの少なさだそうです。
さて、そんな梅雨のさなかの7月7日、新しいひまわりが運用開始しました。
「ひまわり8号」とは?
ひまわり8号のすごいところは、画像の鮮明さ。また従来約30分を要していた静止衛星から見える範囲の観測を10分毎に行いながら、特定の領域を高頻度に観測することが可能になりました。(日本域なら2.5分毎)
これらの観測機能の大幅な強化により、台風や集中豪雨をもたらす雲の移動や発達をこれまで以上に詳細に把握できるようになったそうです。火山灰等の分布も高精度に把握できるようになりました。
※詳細は気象庁のHP参照
http://www.data.jma.go.jp/mscweb/ja/himawari89/
ところで、なぜ「ひまわり」?
打ち上げられた人工衛星がロケットから分離し、予定された軌道に乗った時点で、~宇宙に花開け~との願いを込めて、花の名前がつけられてきたそうです。ひらがなの名前が多いのは、たくさんの人に親しんでもうえるように、という願いから。
科学衛星の場合は、種類に応じて「ASTRO-A(1番目の天文観測衛星)」というような、名前がつけられてきましたが、1992年の毛利宇宙飛行士の宇宙飛行の際に、より多くの方に宇宙を身近に感じてほしいという思いから、プロジェクトの愛称を一般の方々から公募するようになりました。
この頃から、人工衛星や宇宙飛行のプロジェクトでは、多くの方が親しみの持てる愛称を公募することが多くなったんですね。
記憶に新しいところでは、温室効果ガス観測衛星「いぶき」、月周回衛星「かぐや」などが公募で命名されました。
日本初の人工衛星の名前は九州の地名
これまでに世界各国で打ち上げられた人工衛星は2013年1月時点で7000個を超え、さらに増え続けています。人工衛星以外にも、ロケットの機体や、アポジモータなど地球の周りをまわり続けているスペースデブリ(宇宙ゴミ)がありますが、直径10cm以上のものについては、地上のレーダで監視されているそう。かなり多くの物体が地球のまわりをまわっていることに驚きます。
人工衛星は見えるのか
見え方としては、明るい光がすーっと移動していくイメージ(光が点滅したり、赤や青色の光の場合は、航空機です)。現在最も大きい人工衛星は国際宇宙ステーション(ISS)ですが、このISSが天頂付近を通る場合は、金星(-4等級)や木星(-2等級)よりも明るく見えるそうです。
見られる時間帯は、日没後と日の出前の2時間ぐらいの間。詳細は下記のリンクより確認してみてくださいね。
まだまだ梅雨が続きますが、雲の多い時期だからこそ、ひまわりの詳細な画像から雲の動きを眺めてみるのもよいかもしれませんね。