12月3日、お歳暮の定番!新巻鮭発祥の地で「おおつち鮭まつり」開催

お歳暮の定番「新巻鮭」のあれこれをご紹介します!
相手が喜んでくれる顔を思い浮かべながら品物を選ぶのも楽しいですよね。そこで今回はお歳暮について、特に人気の定番、新巻鮭に焦点をあててご紹介します。新巻鮭発祥の地では12月3日、お祭りも開催されます。
関東と関西では違う?お歳暮を贈る時期

お正月のお供えを届けたのが、お歳暮の由来
そんな気持ちを込めて贈るお歳暮。「歳の暮れ」と書くその言葉通り、12月の初めから25日くらいまでに相手に届くように送ります。
ただ関西では12月も中旬に差しかかる13日ごろから25日ごろが目安ともいわれています。こうした時期はそれぞれの地域によっても異なりますが、届け先の慣習に合わせます。
また、他家に嫁いでいった娘や分家が、お正月用のお供えを本家に届けた風習がお歳暮の由来となっているため、そのせいか、お歳暮にはお正月に食べるものなど、保存ができる食料品や調味用などを選ぶ人が多いようです。
生ものを贈る場合にはのしはつけないというマナー

「のし」はアワビを干したものだった?
この熨斗紙の「のし」は、もともとアワビを干したものが使われていました。栄養価も高く、干すと長持ちするアワビは、長寿を表す食べ物として、古くから縁起のよいものとされてきたことによります。
今では簡略化されて、絵にかいた「のし」を印刷して使用される場合がほとんどですが、アワビそのものが生ものであるという理由から、肉や魚というように生ものを贈る場合、「のし」はつけずに水引だけにするのがマナーとされています。
鮭だけじゃなかった、新巻の魚

新巻鮭の製造過程。塩漬けの魚をワラに包んで保存したのがはじまり
「あらまき」の起源については、「鮭(さけ)」が「裂ける」に通じるため、縁起を担ぐためにワラで巻いて贈るようになったという説など、諸説あります。塩漬けにした魚をワラなどで包み保存したのがその起源で、室町時代より以前は鮭だけでなくさまざまな魚が用いられていました。「新巻」という漢字があてられるようになったのは、明治時代に入ってからと考えられています。
12月3日は、新巻鮭発祥の地で「鮭まつり」

新巻鮭の発祥の地、大槌町では鮭に関連したイベントも開催
江戸時代のはじめ、この辺りを治めていた大槌孫八郎政貞が特産のサケを保存するため、今の新巻鮭を開発したといわれています。大槌氏の新巻鮭は江戸に送られ、「南部の鼻曲がり鮭」と呼ばれ珍重されました。
さて、2017年はこの新巻鮭の祖、大槌孫八郎政貞の没後400年の節目の年。12月3日には大槌魚市場を会場に「おおつち鮭まつり」が開催されます。
「鮭つかみどり」や「新巻鮭づくり体験」など、新巻鮭発祥の地ならではの催しも予定されています。