もうすぐ新茶の季節です。おいしいお茶をいれるポイントは?
夏ももうすぐ! 新茶の季節がはじまります
厳しい冬の間にしっかりと蓄えたおいしさがいっぱいつまった新茶が、お店に並ぶこの時季にあわせ、今回は新茶について、ご説明します。暑い暑い夏が本番を迎える前に、おいしいお茶をいれて、ちょっと一休みしてみませんか?
八十八夜とお茶の関係
茜色のタスキがかわいい、茶摘みの風景
茶摘みもこのころに最盛期を迎えます。末広がりの「八」という字が重なることもあってか、八十八夜に摘まれたお茶は縁起が良いとされ、この日に摘んだ新茶をお供えする風習もあるそうです。
また、「八」と「十」と「八」を重ねて書くと「米」という字になるので、この日はお米を作っている農家にとっても縁起のよい日とされています。「八十八夜の別れ霜」という言葉もあるように、この日を過ぎれば霜の被害もなくなると言われているのですが、八十八夜はただ縁起がよいだけでなく、季節の変わり目の日として、農業を営む人々にとって大切な日でした。
新茶ってどんなお茶?
新茶と一番茶は同じ
新茶がおいしいのは、冬の間に長い時間かけて蓄えられていた養分がたくさん含まれているから。二番茶、三番茶となると、芽が出るまでの時間が短く、また気温や日照時間などの変化からお茶の味を構成する要素も変わるそうです。さらに成長するにつれて、茶葉も固くなっていきます。
おいしいお茶をいれる3つのポイント
おいしいお茶をいれる一番のポイントは、好みの味を見つけること
まず悩んでしまうのが、お茶の葉の選び方。
お茶の種類、産地、品種、そして収穫時期といろいろあって迷ってしまいます。こんな時は、店員さんにアドバイスをもらうのが一番ですが、この時、自分がどんな味のお茶が飲みたいのか、好みの風味などを伝えるとよいでしょう。また、実は価格もお茶葉を選ぶ上では重要なポイント。お茶は価格と品質が比例すると言われていて、おいしいお茶を選ぶ際の基準のひとつになります。
次に水。水には硬水と軟水があります。ミネラルの少ない軟水の方が、お茶の成分に与える影響が少ないため、日本茶には合うと言われています。
そして最後がお茶のいれ方です。茶葉の種類や好みによっても異なりますが、お湯の温度が高いと渋みを構成するカテキン類やカフェインが出やすくなると言われています。温度や、茶葉をお湯に浸している時間など調整しながら、好みの味を探しましょう。また、急須から最後の一滴まで注ぎきるのも大切なポイント。茶葉の種類にもよりますが、お湯に浸している時間が長いほど渋みが出るため、しっかり注ぎきってしまうのが、二煎目を美味しくいれるコツです。
参考:『日本茶の事典』(株式会社スタジオクリエイティブ)、参考HP:国土交通省 国土地理院