クリスマスへのカウントダウン!11月29日から「アドヴェント」がはじまります

今回は、クリスマスを迎える準備期間「アドヴェント」とその過ごし方、各国のクリスマス・スイーツについてご紹介します。
12月25日を心待ちに過ごす4週間

カトリックの国々では、アドヴェントを迎える時期にクリスマスの飾り付けがはじまります。クリスマス・シーズンならではの伝統菓子を楽しみながら、12月25日を心待ちに過ごすのです。
アドヴェントを楽しむために用意したいもの

★アドヴェント・クランツ
モミの木や松など常緑樹のリースに、4本のキャンドルを立てて作るアドヴェント・クランツ。最初の日曜日を「第1アドヴェント」と呼び、1本目のキャンドルに火を灯します。この日から、日曜日ごとに1本ずつ灯が点され、4本目のキャンドルの灯が点る第4アドヴェントを迎えるとクリスマスはもうすぐ。日曜日が来るたびに、クリスマスが近づいてくることが実感できますね。
★ アドヴェント・カレンダー
日本でも定番となりつつある、クリスマスまでの日数をカウントしていくカレンダー。12月1日から12月24日までの数字が入った窓をひとつずつ開けていきます。窓の奥にはクリスマスに関するイラストや聖書の文言が書かれていたり、チョコレートやキャンディーなどのお菓子が入っていたり。毎日楽しみながら日めくりできるカレンダーは、大人も子どももわくわくしますね。
★クリスマス・リース
おなじみのリースですが、今年はカラーや材料の意味合いに着目してみてはいかがでしょうか。クリスマスカラーといわれる「赤」と「緑」は、それぞれ「キリストの血」、「永遠の命」をあらわしています。使われる材料は、赤は「リボンやヒイラギの実」、「緑はモミの木や松、ヒイラギの葉」など。他には「金」や「白」も用いられますね。金は「光、王権の象徴」、白は「純潔、純粋な心」といった意味合いが込められています。
アドヴェント初日にクリスマス・ツリーを飾る国もありますが、ツリー発祥の地ともいわれるドイツでは、クリスマスイヴの12月24日に飾るそうです。多くの家では、購入したモミ木などの針葉樹を24日まで家の外に置いておきます。カトリックの国々では、年を越して1月6日の公現祭の日までクリスマス・ツリーが飾られています。
この季節の定番!各国のクリスマス・スイーツ

★シュトーレン(ドイツ)
日本でもおなじみの、パン生地にレーズンやレモンピール、オレンジピールやナッツなどが練りこまれた伝統菓子。粉砂糖がたっぷりまぶされており、産着に包まれた幼子イエスをあらわしているといわれています。アドヴェントの期間に少しずつスライスして食べる習慣があります。
★ ベラベッカ(フランス)
アルザス地方の言葉で「洋梨のパン」という意味のクリスマス菓子。洋梨をはじめさまざまなドライフルーツやナッツが入っています。シュトーレンと同じく、熟成させることでフルーツと生地がなじみ、まろやかな味わいを楽しめます。
★ パン・デピス(フランス)
スパイスのパンという意味を持つクリスマス時期の定番。シナモンやジンジャー、アニスなど数種類のスパイス、たっぷりの蜂蜜、牛乳を加えて焼き上げます。スライスしてパテやチーズをのせて、ワインと合わせるのもおすすめです。
★パネトーネ(イタリア)
アドヴェント期間に食べられる、パネトーネ種という天然酵母を使ったミラノの銘菓。卵をたっぷり入れた甘い生地にレーズン、オレンジピールなどのドライフルーツを混ぜ込んで焼き上げた、風味豊かな味わいが特徴です。
今年のクリスマス・シーズンは、アドヴェントがはじまる11月29日から、スイーツをお供にゆったりとお家時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考文献
八木谷涼子『キリスト教の歳時記 知っておきたい教会の文化 』講談社学術文庫