紅葉シーズン間近!福島県と山形県の名瀑でパワーチャージ!〈レジャー特集・2017〉
国土の4分の3を山地が占める日本には名瀑が数多く存在しますが、自然と滝との調和、滝の規模・迫力ともに日本有数ともいわれる山形県は、名瀑・奇瀑揃いの「日本一の滝王国」とも言われます。
滝フリークはもちろん、夏の疲れが残っている方は、tenki.jpの紅葉情報と見頃時季を照らせ合わせながら、紅葉観瀑プランをいち早く立ててみませんか。
「滑川大滝」(山形県米沢市大沢)落差80m分・岐瀑
現在は大滝展望台に通じる唯一の道であった吊り橋が老朽化のため通行止めになっているため、吊橋下を渡渉しなければなりません。訪れた際には滝を間近に感じられる展望台(山中の開けた場所)や、展望台から滝壺まで下りるルート、滑川橋から川を遡行して滝壺までのルートなど、様々な角度から滝の姿を楽しみたいところ。ただし、ルートによっては川中を移動する場所もあるため(増水時は渡れません)、登山靴はもちろんタオルなどを持参していくと重宝するでしょう。沢登りコースとしては初心者向けなので、秘湯・滑川温泉に一泊してトレッキング(ハイキング)を兼ねて訪れるのも素敵ですね。
「滑川大滝」(山形県米沢市大沢)
お出かけの際は滑川温泉の天候を事前チェック!
●滑川大滝・登山道入口までのクルマでのアクセス/米沢駅から車で約1時間。そこから登山道約1km。※滑川温泉前の吊り橋通行禁止。登山道には川中渡行もあり
●公共機関でのアクセス/JR 奥羽本線峠駅から徒歩約90分
●詳細はやまがた観光情報センターをご参照ください
「白糸の滝」(山形県最上郡戸沢村古口)落差124m・段瀑
さらなる魅力は、最上川渓谷の絶景とともに最上四十八滝の滝群が楽しめる点でしょう。優美な滝群は今も昔も多くの人々の目を楽しませてきましたが、この地に立ち「奥の細道」に〈白糸の滝は青葉の隙々に落て 仙人堂、岸に臨て立 水みなぎつて舟あやうし〉の句を詠んだのは、俳聖・松尾芭蕉。芭蕉ゆかりの地である「白糸の滝」は、地理的に草薙温泉の対岸に位置するので、訪れた際には温泉に浸かりながら、絶景を存分に堪能したいところです。
「白糸の滝」(山形県最上郡戸沢村古口)
「白糸の滝」を訪れた際には、最上峡舟下りのチェックもお忘れなく!
●クルマでのアクセス/【東北自動車道】【山形自動車道】【東北中央自動車道】など様々なルートがあるので、詳しくはビューポイント白糸の滝ドライブインのHPをご参照ください
●公共機関でのアクセス/JR陸羽西線高屋駅から徒歩約20分〈タクシー等なら約5分〉
●詳細はやまがた観光情報センターをご参照ください
●最上峡舟下りの詳細は、こちらをご参照ください
「七ツ滝」(山形県鶴岡市田麦俣)落差90m・段瀑
かつては山形市と鶴岡市を結び国道(旧道)は賑わっていましたが、山形自動車道の伸延、国道112号の新道開通によって、現在は人知を超えた不思議な“何か”の存在を感じられる手つかずの自然が残るパワースポットの名所となっているので、鳥のさえずりと豪快な水の音しか聞こえない静寂の中、紅葉と滝の見事なコラボレーションを心ゆくまで堪能してみては!
「七ツ滝」(山形県鶴岡市大字田麦俣字七ツ滝)
「七ツ滝」を訪れた際にはパワースポット鶴岡天満宮も訪れてみては!
■車でのアクセス/湯殿山ICより約10分、月山ICより約40分(11月下旬~5月中旬は通行不能)
●公共機関でのアクセス/鶴岡駅より田麦俣行バスにて約1時間。田麦俣下車、徒歩30分
●詳細は やまがた観光情報センターをご参照ください
「三条の滝」(福島県南会津郡檜枝岐村字燧ケ岳)落差100m・直瀑
新緑・濃緑の頃ももちろん絶景を楽しめますが、紅葉の時季の「三条の滝」の素晴らしさは言葉にならないほど。尾瀬の「御池」から出発して「三条の滝」と、近くの「平滑ノ滝」を観瀑する往復7〜8時間のハイキングも人気のコースですが、滝に近づくにつれ急勾配の悪路が増えてきますので、登山靴と雨風を防ぐ着衣・装備をお忘れなく! 日程の余裕がある方なら、宿泊を兼ねての観瀑がおすすめですが、「三条の滝」は、今回ご紹介する5つの滝の中で最も到達難度の高い滝になりますので、しっかり下調べをしてお出かけください。
「三条の滝」(福島県南会津郡檜枝岐村字燧ケ岳)
■尾瀬ヶ原「御池」までのシャトルバス/「御池休憩所の前」⇔「沼山峠」を約30分に1本の間隔でシャトルバスが運行
●御池休憩所前発/朝4時30分(9・10月は5時30分)〜最終16時50分
●沼山峠発/17時30分(9・10月は御池発16時 20分)〜最終17時
■尾瀬ヶ原「御池」へのクルマでのアクセス/【東京方面から】【東北方面から】【上信越方面から】各交通アクセスと、御池ロッジの宿泊料・案内所等の詳細は尾瀬檜枝岐温泉観光協会をご参照ください※御池~沼山峠口間は通年、一般車は通行できませんのでご注意ください
「銚子ヶ滝」(福島県郡山市熱海町石筵)落差48m・段瀑
何より、交通アクセスがよい点も魅力なので、白色に煙る水しぶきと紅葉のコントラストを楽しみに訪れる人も多いのですが、滝に至るルートには急な下り坂や階段など難路もありますので、軽登山靴&軍手などの装備を準備してお出かけください。
「銚子ヶ滝」(福島県郡山市熱海町石筵)
お出かけの際は熱海町の郡山石筵ふれあい牧場の天候を事前チェック!
●クルマでのアクセス/磐梯熱海ICより、石筵ふれあい牧場経由ハイキングコース入り口まで約20分、銚子ヶ滝遊歩道入口から銚子ヶ滝まで徒歩約30分(難路あり)
●公共機関でのアクセス/JR磐越西線磐梯熱海駅からバスで20分 、石筵ふれあい牧場下車、徒歩約1時間(難路あり)
●詳細は郡山市観光協会をご参照ください
── いずれの滝も自然豊かな景勝地に位置するため、登山靴を着用し、急な降雨、雷、虫などを防ぐ服装を心がけましょう。さらに「足あと以外は残さない」という気持ちのもと「ゴミは持ち帰る」「自然を破壊するような落書き等はしない」「周囲の安全を確認してから写真を取る」「歩きスマホはしない」といったマナーにも注意しましょう。※情報は2017年9月時点のものですが、季節によって変わる場合があります。