風景を彩る花の数々。意外と知らない花言葉の歴史
今回は、花言葉の歴史と、日本を象徴する花の花言葉をご紹介します。
花言葉発祥の地とは?
イスタンブールの街並み
イスタンブールで生まれた花言葉ですが、花言葉を広めたのはイギリスの貴族であるメアリー・ウォートリー・モンタギューでした。著述家であった彼女は、トルコに滞在している際に知った花言葉をイギリスの友人に送り、そこから花言葉が広まるようになったのだそうです。
また、もう一人花言葉が世界に広まるきっかけをつくった人物がいました。その人物とは、オーブリー・ド・ラ・モトレイという人物で、スウェーデンの宮廷に招待された際に花言葉を紹介したと言われています。
花言葉という文化は世界中に広まることとなりましたが、それぞれの花につけられた言葉はその国や地域で様々です。自分が好きな花にはどんな言葉がつけられているのか調べてみるといいかもしれませんね。
和を代表する花の花言葉
しだれ梅
■梅
現代で花見といえば桜を思い浮かべるかと思いますが、昔は花見といえば梅をさしていました。昔梅は貴族を中心に親しまれており、その様子は和歌にもよく詠まれています。また、学問の神様として知られる菅原道真が愛していた花ということもあり、梅は学問の象徴ともされています。
そんな梅の花言葉ですが、紅梅は「優美」、白梅は「気品」です。貴族に愛されていた花にぴったりな言葉ですよね。
■椿
目を引く見た目の椿ですが、椿はその豪華な姿とは反対に香りが少ない花です。そのため、椿は海外では控えめな花という印象が抱かれがちなようです。
そんな椿の花言葉は、「控えめな優しさ」「控えめな美」など、謙虚なものが多くありあます。私たち日本人にとっては派手な印象の花も、他の国の人たちから見ると逆の捉え方になるんですね。