気象予報士が教える梅雨の京都の写真の撮り方4つのコツ
梅雨の京都観光のメリット・デメリット

梅雨のメリット・デメリット
メリット
・晴れの日と比べて空いている
・雲を通過した柔らかい光で撮影できる(高層雲・高積雲・乱層雲など)
・雨ならではの撮影ができる(傘・雨のしずくなど)
デメリット
・濡れる
・傘やカッパなど荷物が多くなる
・青空や夕焼けなどの撮影ができない
雨やくもりでガッカリする気持ちを切り替えて、梅雨ならではの写真を楽しみながら観光しましょう。
梅雨の撮影のコツ1・意図的にブレさせた写真を撮る

ブレを意図的に取り入れた写真は人の目に印象的に映る
・くもりや雨の天気を選ぶ
・薄暗い場所や時間帯を選ぶ
・シャッタースピードを長く設定する
(M:マニュアルモード・S:シャッタースピード優先モード がおすすめ)
・しっかりと固定して撮影する
(三脚などが使えなければ壁や柱にカメラをそえて撮影)
雨やくもりの日は傘をさした通行人が増え、天気を生かした撮影ができるのでおすすめです。撮影の際には撮影場所のルールを確認し、通行人の妨げにならないように注意して撮影しましょう。
梅雨の撮影のコツ2・普段は混んでいる屋外スポットで撮影する

雨の日は蹴上インクラインも空いている
・屋外で人気のスポットに足を運ぶ
・ポツンと通行人が通るのを待つ
・カメラ機材や体が濡れないように気をつける
カメラ機材や体が濡れてしまうと、故障の原因や体調不良の原因になるので雨具やタオルを持参しましょう。レーダー画像をこまめにチェックし、短時間強雨や落雷、突風の可能性がある場合は無理せずにすみやかに屋内に退避してください。
梅雨の撮影のコツ3・雨のしずくを撮影する

葉のうえで玉になる雨のしずくが美しい
・ガラスについた雨のしずく
・葉っぱについた雨のしずく
・ビニール傘についた雨のしずく
などを狙うのがコツです。「雨のしずくを撮影する」ときのポイントは
・広角で広く撮るよりも望遠で狭く撮影する
・土砂降りではなく小雨もしくは雨あがりに撮影する
(いわゆるゲリラ豪雨や寒冷前線通過時などザーザー降る雨ではなく、温暖前線通過時などのシトシトと降る雨が撮りやすい)
などを意識しながら撮影しましょう。
梅雨の撮影のコツ4・最新の天気予報をチェックしながら撮影する
2週間前〜数日前ごろ
・低気圧や前線がかかりそうか
・雨が降りそうかどうか
数日雨〜1日前ごろ
・どの時間帯に雨が降りそうか
・どのくらいの量の雨が降りそうか
1日前〜直前ごろ(レーダー画像を見るのがおすすめ)
・強い雨雲がかかりそうか
・雨のやみ間はあるか
特に日本の南に台風が存在し、梅雨前線に向かって暖かく湿った空気を送り込むような時は、短時間に雨雲が発達する場合があります。河川などの上流で大雨が降った場合には、河川の増水や氾濫の危険もあるため、十分に安全に配慮し無理をせずに屋内に退避しましょう。雨が強まりそうな場合は例えば
祇園周辺:建仁寺
東山周辺:高台寺・圓徳院
嵐山周辺:天龍寺・大河内山荘
など屋根のある寺社仏閣や庭園などで小休憩するのもおすすめです。
梅雨の京都の写真撮影4つのコツ
・意図的にブレさせた写真を撮る
・普段は混んでいる屋外スポットで撮影する
・雨のしずくを撮影する
・最新の天気予報をチェックしながら撮影する
これらのポイントに気をつけながら、梅雨の京都を楽しんでみてください。みなさんの素敵な京都観光の一助になれば幸いです。