今シーズン一の最強寒波が居座る日本列島。
8日午後、気象庁と国土交通省は緊急の会見を行い、北日本から西日本の日本海側を中心に警報級の大雪になる恐れがあるとして、大雪の際は不要不急の外出を控えるよう呼びかけました。
さらに、3連休にかけて東京に雪が降る可能性も。
大雪に見舞われる列島を取材しました。
愛媛県で始業式を迎えた小学生は、マフラーやダウンコート姿で雪道の中を登校。
雪が降り積もった校庭で元気に遊ぶ様子がありました。
特に積雪が増えているのが、日本海側の山沿い。
166cmの積雪を観測した新潟・津南町では雪かきに追われていました。
除雪をしていた人:
今回も最強寒波とか言っているので降るのかなって感じ、あしたあさってぐらい。雪国なのでしょうがないと思うんですけど、一度に降らなきゃいいんだけど。一晩で降ると大変ですね。
他にも、岐阜・白川村で127cmの積雪を観測しています。
平年の2倍以上の積雪を観測し、年末から大雪被害が続く青森県では、10の市町村で災害救助法が適用されました。
大雪の被害は意外なところにも。
参道の横に倒れていたのは、鳥居の一部です。
一番上の部分が雪の重みで崩れたとみられています。
大みそかに撮影された写真でも、雪は鳥居にこんもり。
6日に撮影された写真では、さらに雪が積もっているのが分かります。
崩れる前に鳥居をくぐったという人は、「朝5時ごろかな。どんど焼きのしめ縄とか持っていったんですけど、怖かったですもんね、上見ながら歩いて。雪が落ちるのか、それとも鳥居が落ちるのかなっていうふうな、どっちが落ちてくるかっていう心配はありましたけど」と話していました。
7日の午前10時ごろに落ちたという鳥居。
その瞬間を見ていたという人は、当時を「いきなり。見てる方もびっくりした。そのままストーンって、見事なもんだった」と振り返りました。
参拝者はいたものの、幸い巻き込まれた人はいませんでした。
積もった雪は圧縮されて重みを増しているといい、雪下ろしをしていた人は「お年寄りとかじゃ重くてできないと思います。冷えて圧縮されて、降って圧縮されて」と話していました。
降り積もった雪で事故も起きています。
青森・弘前市では5日、雪下ろし作業中に雪に埋もれ、高齢の男性が死亡。
さらに7日も、弘前市内の住宅で住人の男性が雪下ろしをしている最中に事故に遭い、現在、重体中だということです。
男性は雪に埋もれ、足だけが見えた状態で発見されました。
屋根から落ちたとみられ、1人で雪下ろしの作業をしていて、命綱やヘルメットはしていなかったということです。
青森・三沢市の国道ではスリップ事故も起きています。
大型トラックがスリップして畑に突っ込み、車線をふさぐように横を向いてしまっています。
事故に遭った運転手:
路面は凍っている状態。いわゆるブラックアイスバーンってやつ。滑っちゃったね。上りになっているから、ちょっとアクセル強く踏みすぎたのかな。
寒波が長く居座る影響で、10日ごろにかけて日本海側の広い範囲で積雪が増える予想となっています。
平年以上の雪が降り、大雪に見舞われている日本列島。
今シーズン一の最強寒波の名残で、この週末に関東地方でも…。
雪の予想を見てみると12日午前、関西地方から徐々に白い範囲が拡大。
その後、東京でも雪が降る可能性があります。
9日も強い冬型の気圧配置と最強寒波の影響は続き、東北から北陸にかけて、さらに積雪が急増する恐れも。
最新の情報に注意が必要です。