今日13日夜 国際宇宙ステーション(ISS)きぼうを見るチャンス 時刻や天気は?
2024年11月13日08:48
きぼうが見られる地域や時刻
上の図は、今日13日(水)の「きぼう」が見え始める時刻と最大仰角(最接近)時の方角です。今日は18時44分頃から観察のチャンスがあります。見え始めから見え終わりまでは3分程度です。
明るい星のような光が、飛行機よりも速めのスピードで、流れて行くように見えます。望遠鏡などを使うと、視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すと良いでしょう。スマートフォンなどで動画の撮影もオススメです。光がスーッと動いていく様子をとらえることもできます。
各地の今夜の天気は?
北海道から関東は晴れる所が多いですが、仰角(地平線からの角度)が低いため、できるだけ周囲に建物が少なく、空が開けた場所で探すとよいでしょう。
北陸や東海は一部で雲が広がるものの、観察できるチャンスがありそうです。
近畿から九州も広く晴れる見込みです。仰角が高めで見つけやすいため、お仕事帰りなどに気軽に空を見上げてみてください。
沖縄は曇りや雨で、観察にはあいにくの天気でしょう。
なお、明日14日(木)は全国的に仰角が高くなり、さらにISS「きぼう」がよく見える見込みです。
きぼうが見える条件
① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。
② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。
③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。
今日13日(水)は、この3つの条件が揃う所が多くなりそうです。