台風10号は近畿を東進へ 東海で線状降水帯発生のおそれ 関東も激しい雨 災害警戒
ノロノロ台風10号 紀伊半島付近で動き遅く
近畿は所々に発達した雨雲がかかり、昼頃にかけては局地的に非常に激しい雨が降るでしょう。東海では夜にかけて断続的に非常に激しい雨が降って、たった1日で300ミリを超えるような記録的な大雨となるおそれがあります。午前中は線状降水帯が発生して災害発生の危険度が急激に高まる可能性も。関東も雨が強弱をつけて降り続き、急にバケツをひっくり返したように激しい雨が降ることもあるでしょう。
すでに記録的な大雨も いつ災害が発生してもおかしくない
また、昨日はあちらこちらで浸水や冠水が発生しました。きょうも道路があっという間に冠水するような雨の降り方になりますので、アンダーパスなど冠水しやすい場所は迂回するなど、車の運転は無理をして先を急がないよう、お気をつけください。
川の水位上昇にも警戒が必要です。局地的に非常に激しい雨が降ると、川の水かさが一気に増えて、氾濫につながるおそれもあります。氾濫危険情報など、自治体から発表される情報もこまめにチェックして、むやみに川に近づかないようにしましょう。
熱帯低気圧に変わっても 大雨への警戒を続けて
高速道路の通行止めや列車の運休など、交通機関への影響も長引きそうです。最新の情報をこまめにチェックしましょう。また、2日(月)から新学期が始まる学校も多いかと思いますが、通学路に危険な場所がないか改めて確認し、お子様には増水した川などに近づかないよう、お声がけください。
大雨が発生 とるべき対応は
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。