関東 雨やんだ所も油断せず 大雨後の注意点は 土日は日差しと厳しい暑さ戻る
千葉県で線状降水帯が発生 記録的な大雨に
千葉県茂原市では、わずか6時間で278.0ミリと、観測史上1位の雨量を観測。そのほか6時間降水量は大多喜町262.5ミリ、鴨川市249.0ミリと、ともに観測史上1位で、まさに「記録的」な大雨に。SNSなどによりますと、土砂崩れや道路の冠水などがあちらこちらで発生し、高速道路では通行止めの区間が出るなど、生活に大きな影響が出ました。
台風13号はきょう8日(金)午後3時現在、御前崎市の南南西約180キロにあって、ゆっくり北東へ進んでいます。このあとは本州に上陸する前に熱帯低気圧に変わるとみられます。
あす明け方まで局地的な雨の強まりに注意
記録的な大雨となった所では少しの雨でも土砂災害や川の増水、氾濫などに厳重な警戒が必要です。
大雨後の注意点
① 河川や用水路に近づかない。
大雨の後は、小さな河川や用水路でも、水量が増えて、流れが速くなる場合があります。また、河川や用水路から水があふれると、道路との境が分からなくなり、足をとられるおそれがあります。上流で大雨になった場合、上流から流れてくる水は、下流に届くまで時間がかかります。雨が止んだ後でも、下流は水位が高いままという場合もありますので、河川や用水路には、近づかないでください。
② アンダーパスに近づかない。
雨水はアンダーパスに流れ込むため、すぐに冠水してしまいます。車が水没して故障し、車内に取り残されると、非常に危険です。また、アンダーパスが一度冠水すると、なかなか水が引かないので、無理をしないで迂回するなど、アンダーパスには、近づかないでください。
③ 斜面・ガケに近づかない。
大雨の後は、土の中に多量の水分が含まれて、溜まっています。そのため、雨が止んでしばらくした後に、山崩れなど土砂災害が発生する場合があります。山から「普段聞きなれない音」や「地鳴りのような音」がする場合は、土砂災害の前兆の一つです。大雨の後、数日間は、斜面・ガケには近づかないでください。
土日は日差しと厳しい暑さ戻る 大雨の片づけなどは熱中症対策を
きょうは雨により昼間も気温が上がらず、暑さが収まりましたが、あすは一転、また暑くなります。きょうの東京都心の最高気温(午後5時まで)は未明に観測した25.2℃と、約2か月ぶりに真夏日から解放されましたが、あすは再び33度まで上がる予想です。
各地ともきょうとの気温差が大きくなり、熱中症のリスクが高くなります。10日(日)も晴れて、暑さが続くでしょう。内陸部では35℃近くまで上がる所もありそうです。大雨の片づけなどは、熱中症にならないよう、こまめに休憩や水分をとるようにしてください。