台風3号は24日から25日に先島諸島に最接近 最も暑い季節8月も熱中症に厳重警戒
2024年07月21日05:51
1週目22日~28日:週半ばには台風が先島諸島に接近 暴風や大雨、高波に警戒
明日22日(月)と明後日23日(火)は、東北太平洋側から九州にかけては晴れる所が多いでしょう。東京の傘マークは午後のにわか雨の予想で、関東の内陸や、山沿いなどでは雨雲や雷雲が所々に湧く見込みです。北海道から東北の日本海側は、前線や湿った空気の影響で雨の降る所があるでしょう。
南西諸島では台風が近づくため、早い段階から海上の波は高くなるでしょう。沿岸にお住いの方は早いうちに台風の備えをするようにしてください。現在の予想ですと、先島諸島や沖縄本島に最も近づくのは、24日(水)から25(木)ごろになります。台風周辺の湿った空気の影響もあり、大雨や暴風、高波に警戒してください。予報円も比較的大きいため、進路にはまだ幅があり、影響が長引く恐れもありますので、最新の情報を常にチェックするようにしましょう。
24日(水)と25日(木)は、高気圧に覆われて東北から九州の広い範囲で晴れる見込みです。引き続き、午後は急な雨や雷雨の恐れはありますので、注意が必要です。
26日(金)から28日(日)になると、高気圧の張り出しがやや東に移動し、九州から東北にかけて湿った空気や気圧の谷の影響を受けやすくなるでしょう。日差しは届きますが、これまでより雲が多くなり、雨の降る所もありそうです。
北海道は、前線や気圧の谷の影響を受けるため、雨の日が続くでしょう。雨が強まる日もありそうです。
最高気温は、関東から九州にかけては、多くの所で35℃を超えるでしょう。名古屋では明日22日(月)は38℃の予想です。内陸では40℃に迫る所もある見込みで、災害級の猛暑となでしょう。昼間の暑い時間はできる限り外出は避け、冷房の効いた室内で過ごすようにしてください。のどが渇いていなくても、定期的に水分を補給するなどの熱中症対策も忘れないように心がけましょう。最低気温を見ても25℃以上の所が多く、那覇では明日22日(月)は30℃と※超熱帯夜の予想です。夜も暑く、気温が下がらないということは、危険な暑さが長く続くということになります。体調管理にはこの先も十分にご注意ください。
※「超熱帯夜」は日本気象協会が決めた言葉で、気象庁の用語ではありません。
2週目29日~8月3日: 猛烈な暑さが続く熱中症に厳重に警戒
30日(火)以降は、関東から九州にかけては、高気圧に覆われるため、夏空が広がるでしょう。ただ日中の気温の上昇で、午後になると山沿いや内陸では雨雲や雷雲が湧く見込みです。夏休みに入り、レジャーで山や川などに訪れる機会も増えると思います。急な強い雨や雷雨によって、川の増水や落雷などの危険度が高くなることもあります。最新の雨雲レーダーを確認して、天気の急変に備えるようにしましょう。
北海道や東北は前線や湿った空気の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多くなりそうです。暖かく湿った空気が流れ込みやすい沖縄も、にわか雨に注意が必要です。
最高気温は、関東から九州、沖縄の広い範囲で35℃以上が続くでしょう。札幌は、日差しはなくても30℃近くまで上がり蒸し暑くなりそうです。仙台も30℃を超える日が多い予想です。最低気温も25℃以上の所が多く、一日を通して熱中症のリスクが高いでしょう。厳しい暑さが長く続き、体力が落ちているころです。冷房の使用やこまめな水分補給など基本的な対策はもちろん、お年寄りやお子さんなど周りの方に声を掛け合って暑さへの対策をするようにしましょう。
台風が近づく前の対策 高波や高潮に備えて
1つめは、何より、高波や高潮の恐れがある海岸周辺には、近づかないようにしましょう。海や船の様子が心配でも、見に行くのは、絶対に止めてください。
2つめは、大潮の時期や満潮時刻を確認しておきましょう。台風による高波や高潮が、満潮時刻と重なると、海岸周辺の道路の冠水や浸水など、被害が大きくなる恐れがあります。
3つめは、安全に行動できるうちに、避難(移動)しましょう。波しぶきが護岸設備を越えて、海沿いの道路に押し寄せると、冠水して通行が危険になる恐れがあります。通行止めや速度規制などの交通情報は、こまめに確認して、早めに避難してください。
熱中症の応急処置
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。