九州では降り始めからの雨が100ミリに迫る大雨 午後は大雨の範囲が東日本へ広がる
長崎では降り始めの雨が100ミリに迫る
日付が変わったころから九州では雨が降り出し、昼ごろにかけて中国地方や四国にも雨の範囲が広がってきました。九州の多い所では時間当たり15ミリ前後の雨が降り続き、午前11時までの12時間に長崎市長浦岳(ながうらだけ)では94.0ミリの雨を観測し、半日あまりで100ミリ近い大雨となっています。
午後から明日13日にかけて大雨の範囲が東へ広がる
上の図は、気象庁の予想降水量の分布になりますが、12日(日)15時~18時は、九州から東海、北陸や、東北から北海道の日本海側で雨が降り、九州南部や中国地方、四国で時間あたり20ミリ以上の強い雨が降るでしょう。21時~24時では強い雨の範囲が東に進み、近畿や東海でも一部で20ミリ以上の雨が予想されています。日付が替わって13日(月)3時~6時は近畿から東海、関東甲信、北陸付近で本降りの雨となるでしょう。9時~12時は東海から関東甲信、東北太平洋側に強い雨の範囲がかかる見込みです。朝の通勤や通学の時間に雨のピークが重なる地域では大雨にご注意ください。また、土砂災害や低い土地への浸水、川の増水等の恐れもありますので、警戒が必要です。
大雨が発生 とるべき対応は
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。