災害が発生中の秋田 あすにかけてさらに1月分の雨も 避難が困難な場合は垂直避難を
記録的な大雨 1日余りで300ミリに迫る雨
16時までの24時間降水量は、秋田市大平山で283.5ミリ、男鹿市で242.0ミリ、藤里町で233.5ミリ、八峰町で215.0ミリ、男鹿真山で196.5ミリ、能代市で173.5ミリ、秋田市で171.5ミリといずれも観測史上1位の雨量を観測しています。わずか1日余りで7月平年の1か月~1か月半くらいの雨量となっている所もあります。
また、秋田市内を流れる太平川では氾濫し、大仙市に流れる玉川でも「氾濫危険水位」に達しています。
この大雨により秋田市にある旭川ダムでは、ダムにためられる水量を上回ったことから、午後5時22分にダムに流れ込む水をそのまま下流に流す緊急放流を始めたと秋田県が発表しました。下流では水位が上昇して氾濫のおそれがあるため自治体からの情報を確認し、絶対に川の様子を見に行くことは控えてください。
今後さらに雨量が増える恐れ
いま、災害が発生していない所でも今後、川の増水や氾濫、浸水や土砂災害が発生する恐れもあります。少しでも明るいうちの避難をするようにしましょう。ただ、注意点としては、アンダーパスなど低い所では浸水していることもあります。車での避難は十分に注意してください。
また、夜になると見通しが効かなくなり、周囲の状況も確認が難しくなります。外に避難は逆に危険な場合もあります。建物のできるだけ高い位置や、崖などの斜面に近い場合は出来るだけ離れた部屋に移動する垂直避難をして、少しでも身の安全が確保できるようにしましょう。
垂直避難とは
1つめは、早めの避難を心掛けることです。特に、お年寄りや障害のある方など、避難に時間のかかる方がいらっしゃる場合は、大雨になってしまう前に、行動してください。また、夜中に大雨が予想される場合は、なるべく明るいうちに、避難所など安全な所へ避難することが重要です。
2つめは、より安全な所へ避難することです。これまで、土砂災害の多くは、木造家屋の1階で被害にあっています。すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合も、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。
万が一、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向に対して直角に、できるだけ高い所へ避難することが、命を守ることにつながります。