日本気象協会 2019花粉飛散予測 3報
各地のピーク予測

2019年シーズンの花粉飛散傾向


前シーズンの花粉の飛散量は、全国的に例年よりも多くなりました。前シーズンの特徴として、ヒノキ花粉の飛散量が多い傾向があり、東京ではヒノキ花粉が過去10年で最も多く飛散するシーズンとなりました(例年比約4.9倍、2017年シーズン比約4倍の飛散量、日本気象協会の観測地点 調べ)。今シーズンの予測に向けて花芽調査を行ったところ、ヒノキの花芽の生育が前シーズンほどではないことが分かりました。このため、今年のヒノキ花粉の飛散量は前シーズンより少ないと予測します。
2019年シーズンの飛散開始時期

2019年の1月から2月は、気温が北日本では、ほぼ平年並み、東日本は平年並みか高く、西日本は平年より高くなる予想です。2018年12月の気温が平年より高かったため、休眠が遅れた上、これから2月にかけての気温が高めで経過し、スギの雄花の休眠打破が遅れる見込みで、2019年春のスギ花粉の飛散開始は、東日本と西日本で例年より遅くなるでしょう。
スギ花粉は、飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます。2月中旬に飛散開始が予測される地域では、1月のうちから花粉対策を始めるとよいでしょう。
【花粉の種類について】
北海道 :シラカバ
その他 :スギ・ヒノキ
【飛散量に関する言葉の説明】
非常に多い:前シーズン (例年)の200%以上
多い:前シーズン (例年)の150%以上200%未満
やや多い:前シーズン (例年)の110%以上150%未満
前シーズン(例年)並:前シーズン (例年)の90%以上110%未満
やや少ない:前シーズン (例年)の70%以上90%未満
少ない:前シーズン (例年)の50%以上70%未満
非常に少ない:前シーズン (例年)の50%未満
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前シーズン:2018年シーズン飛散量
例年 :過去10年(2009~2018年)の平均値
【2018年夏の気象に関する言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値