年越し寒波 当初予想より降雪広範囲か 先日以上に交通への影響のおそれ
広範囲で大雪のおそれ
気象庁が24日に発表した早期天候情報によると、降雪量(5日間)が平年よりも約2倍~3倍となる地域もあるとみられ、警戒が必要です。
各地で風も強まるため、大荒れの天気となる所もあるでしょう。
太平洋側でも降雪、気温も真冬並み
最新の予想をみると、きのうの時点に比べ、30日頃から日本付近に流れ込む強い寒気が、より南下する見込みに変わりました。雪が普段降ることのない地域でも、雪への備えをしておいたほうが良さそうです。
また、元日を中心に気温もグッと下がる予想で、東京や名古屋などでも、朝は霜が降りたり、氷が張るくらいの寒さになります。路面の凍結などにも注意が必要です。
先日の大雪以上の影響も
また、2010年~2011年にかけては、同じ「年越し寒波」で鳥取県を中心に記録的大雪となって、車が約1000台立往生しました。
このときと比べても、上空約1500メートル付近の寒気は今回の方が強いと予想されています。
一方、日本海の海面水温をみても、年明けにかけては平年よりも高めで推移する見込みで、強い寒気が南下すると、雪雲が発達しやすい状況となっています。
そのうえ、日本海で風がぶつかることで帯状に発達した雪雲が連なる、「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」と呼ばれる現象が発生することも考えられます。この雪雲が陸にかかると、山沿いや平地にかかわらず、局地的な大雪が発生し、大規模な災害が発生することもあるため、より一層の警戒が必要です。
年末年始の移動は慎重に
特に、この時期は車を利用する機会が増えます。雪に慣れていない地域はもちろん、雪に慣れている地域でも車の運転には注意が必要です。
状況によっては、外出を控える、移動手段を変更することも検討して下さい。