熊本地震から2年 夜の地震への備え

今回は東京都豊島区にある「池袋防災館」にもお邪魔して、夜の震災も体験してきました。
大きな揺れに襲われた夜

防災訓練などは日中に行われることが多く、夜の地震への備えを忘れてしまいがちです。夜に被災すると、暗闇の中ではどこに何があるかわからず、動くこともままなりません。また、避難をするにしてもパジャマ姿でいいものかと悩みます。そして外に出ても明かりがなく、何を頼りに避難所に行けばよいかもわかりません。
就寝中に揺れを感じたら
体験をしてみると、揺れるとわかっていたにもかかわらず、その大きな揺れに戸惑い、身動きのとれなさに恐怖を感じました。今回は布団と枕が用意されていたので、咄嗟に枕で頭を覆いました。恐さからか、揺れは体感では長く感じられましたが、実際に家具が倒れてきたり、ガラスが割れる音などが聞こえたりすると、もっと恐怖を感じるかもしれません。

就寝中に揺れに気付いた場合は、割れたガラスの破片が飛んできたり、家具などが倒れてきたりすることに備えて、布団や枕にくるまって頭とからだを守りましょう。焦って何かにしがみつこうとしたり、驚いて布団から出ようとしたりせず、まずは布団の中で身を守り、揺れがおさまるのを待つようにしましょう。
震災に備えた寝室づくり
・普段寝ている場所に寝ころび、揺れによって頭に物が落ちてくる危険がないか確認する。
・足元にスリッパや靴などを準備しておく。
・動きやすい着替えも寝室に用意しておく。
・メガネや携帯電話などの必需品はすぐ手にできるよう枕元に置く。メガネはメガネケースに入れておく。
・窓の近くでは寝ないように心がける。できない場合は窓に飛散防止フィルムなどを貼って対策をする。
・家具を設置する場合は、寝ている場所に倒れてこない、落ちてこない、逃げ道をふさがない場所に置く。
これらのポイントに気を配るだけでも、安全な寝室づくりの手助けとなるはずです。費用がかかる対策や準備にはなかなか気が進まない人も、これらの対策の中にはすぐに実践できることもあります。
いざという時のために、できることから取り組んでみませんか。