28日は年末寒波のピーク 東・西日本でも警報級の大雪の恐れ 帰省ラッシュを直撃
27日(金) 冬型の気圧配置 北海道~北陸で雪
12時間降雪量の最大値(14時まで)は新潟県津南町で48センチ、湯沢町で40センチと新潟県の山沿いを中心に雪が強まっています。
28日(土)はさらに強い寒気が南下
また、「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)※」の影響で、北陸付近には断続的にまとまった雪雲が流れ込む見込みです。
※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲や雨雲が発達しやすくなり、その雪雲や雨雲が次々と流れ込むと、大雪や雨量が多くなることが多々あります。
警報級の大雪の恐れ
北海道上川地方や青森県、福島県会津、新潟県中越・上越、福井県、群馬県北部、長野県北部・南部、岐阜県・滋賀県北部・島根県、広島県北部では警報級の大雪となる恐れがあります。
太平洋側にも雪雲が流れ込むでしょう。近畿中部・南部や四国、九州でも山地を中心に雪が降り、大雪となる恐れがあります。関東の平野部でもにわか雪やにわか雨の所がありそうです。ただ、平野部では降っても雪が舞う程度で、積もることはないでしょう。
帰省などで移動の多い時期ですが、日本海側を中心に高速道路の通行止めなど交通機関に影響がでる可能性があります。最新の交通情報を確認し、迂回や通行ルートの見直しも検討してください。車の立ち往生が発生する恐れもあります。冬用タイヤやチェーンの装着に加え、スコップや砂などの冬用装備を車に積んでおいてください。
29日(日)にかけても冬型の気圧配置が続き、北海道から北陸を中心にさらに積雪が増えるでしょう。
雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。