1月~3月 暖冬が続き 春の訪れも早い 急な大雪や寒暖差には注意 3か月予報
エルニーニョ現象続く
正のインド洋ダイポールモード現象の影響が残ることと、エルニーニョ現象の影響により、積乱雲の発生はインド洋熱帯域の西部で多く、南東部からフィリピン付近にかけて少なく、日付変更線付近で多いでしょう。このため、上空の偏西風が日本付近で蛇行し、平年より北を流れやすい見込みです。
偏西風の蛇行の影響などで、日本付近では冬型の気圧配置が平年より弱く、寒気の影響を受けにくいでしょう。
1月~2月も暖冬続く 春の訪れも早い
3月の平均気温も北日本と東日本で平年並みか高く、西日本と沖縄・奄美で平年より高い予想です。春の訪れは早くなるでしょう。
冬型の気圧配置になりにくい
また、冬型の気圧配置が続かないため、1月・2月は日本付近を低気圧が通りやすくなるでしょう。東日本の太平洋側や西日本、沖縄や奄美では低気圧の影響を受けやすく、降水量が平年並みか多くなる予想です。南岸低気圧がくれば、時に関東の平野部など太平洋側にも積雪をもらたし、交通機関の乱れなど大きな影響を与えることもあります。
この先も体調管理や、日本海側の急な大雪、太平洋側の雪には注意が必要です。
・北日本(北海道・東北)
・東日本(関東甲信・東海・北陸)
・西日本(近畿・中国地方・四国・九州)
エルニーニョ現象とは?
ただ、何らかの原因で東風が弱まると、西側の暖かい海水が東側へ広がるとともに、東側にわき上がる冷たい海水の勢いが弱まり、南米沖の海面水温が通常より高くなります。このように、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象を「エルニーニョ現象」と呼びます。
「エルニーニョ現象」は海で起こる現象ですが、発生すると大気にも影響を及ぼし、世界各地で気圧配置などがいつもとは違った状態になります。雨や雪の降りやすい場所や、風の吹き方、気温などが変わってくるのです。「エルニーニョ現象」発生時の日本は、暖冬になりやすいと言われています。