梅雨末期の大雨 ピーク今夜~9日 11日まで長引く予想 大雨災害さらに拡大の恐れ
あす9日(日)まで雨のピーク 11日(火)まで大雨続く
中国地方では、雷を伴って非常に激しい雨が降っている所があります。9日(日)にかけて大雨のピークが続き、九州から東北の日本海側を中心に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるでしょう。11日(火)にかけても九州北部から北陸を中心に断続的に活発な雨雲がかかり、さらに雨量が増える予想です。
予想降水量
九州北部地方:250ミリ
北陸地方、東海地方:180ミリ
関東甲信地方、中国地方:150ミリ
東北地方、近畿地方:120ミリ
10日(月)18時までの24時間に予想される雨量は多い所で
九州北部地方:100から200ミリ。
関東甲信地方、北陸地方、東海地方、近畿地方、中国地方:50から100ミリ
11日(火)18時までの24時間に予想される雨量は多い所で
北陸地方、九州北部地方:50から100ミリ
九州北部や中国地方ではこれまでの大雨により地盤が緩んでおり、土砂災害の危険度が高まっている所があります。また、鳥取県や島根県などでは冠水している道路や増水している河川があります。このあとの雨で、さらに被害が出る可能性があります。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
過去最大に匹敵する大雨に警戒
これが100%前後に達すると、甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えると犠牲者の発生数が急増する可能性があるという研究結果があります。
既往最大比は 山口県や島根県で100%前後となる地域があり、局地的には大きく上回る地域もあります。甚大な被害の発生する可能性が高まるため警戒が必要です。
※1 既往最大比とは、解析雨量が1kmメッシュ化された2006年5月以降に観測された雨量の最大値との比のこと。
※2 本間基寛,牛山素行:豪雨災害における犠牲者数の推定方法に関する研究,自然災害科学,Vol. 40,特別号,pp. 157-174,2021.
いつ避難する? タイミングは?
そこで、避難のタイミングが重要です。警戒レベル3の場合、高齢者や障害のある方などは、安全な所へ避難しましょう。警戒レベル4では、対象地域の方は、全員速やかに避難してください。警戒レベル5では、すでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。このため、警戒レベル5緊急安全確保の発令を待ってはいけません。警戒レベル4までに、必ず避難してください。
天気が荒れてしまうと、道路状況が悪くなるなど、避難の際の危険度が高まります。避難指示が出されていなくても、少しでも危険を感じたら、自ら避難しましょう。不安を感じたら、その時が避難のタイミングです。「自主的に、早めに、安全な所へ避難する」という防災意識をもって、避難する際は、近所の方々にも声をかけ、複数で行動してください。
歩いて避難する場合 注意点は
まず、足元に注意することです。冠水すると、水が濁っているため、マンホールの蓋が外れていても、見えにくくなります。また、側溝や川と、道路(歩道)の境目も、わかりにくくなります。特に夜間は暗くて分かりづらくなります。転落したり、流されたりする恐れがありますので、無理をして水の中に入らないでください。やむを得ず水の中を歩く場合は、棒などで、足元を確認しながら進んでください。
また、飛んでくるものにも注意が必要です。強風によって、木の枝が吹き飛ばされてきたり、壊れた傘などが風に舞ってぶつかってきたりすることがあります。ヘルメットなど、頭を守るものがあると、安心です。