12月の振り返り 強烈寒気で記録的な大雪 1月も寒波が襲来 大雪と厳しい寒さ注意
12月18日~19日頃 強烈寒気 山形県や新潟県を中心に記録的な大雪
12月18日から19日にかけて強い寒気が日本列島に流入。上空1500メートル付近で、平地で降水があると雪の目安になるマイナス6℃以下の寒気が九州南部まで流れ込みました。
北海道の日本海側から九州北部にかけて広く雪が降りました。JPCZ※が発生したため、特に東北南部や新潟県を中心に雪雲が次々と流れ込み、平地でも大雪となりました。
最深積雪は山形県大蔵村肘折で232センチと12月1位の積雪を更新しました。平地でも積雪が急増し、最深積雪は新潟県柏崎市で91センチを観測。12月に90センチ以上となるのは38年ぶりでした。新潟市では68センチと12月としては2番目の多さとなりました。
※JPCZとは、シベリアから流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分し、その風下である日本海で再び合流することでできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。
クリスマス寒波も襲来 記録的な大雪に
このクリスマス寒波では北海道の日本海側から九州北部にかけて広く雪雲が流れ込み、市街地でも記録的な大雪になりました。12時間降雪量の期間最大値は山形市で39センチで、統計開始の1998年以降1位の値を更新しました。
日本海側だけでなく、太平洋側にも雪雲が流れ込み、特に四国では記録的な大雪となりました。6時間降雪量の期間最大値は、高知市で14センチ、徳島市で8センチで、いずれも統計開始以降1位の値を更新しました(統計開始は高知市2012年、徳島市2013年)。
大雪により、車の立ち往生や停電が発生するなど大きな影響が出ました。
1月も強い寒気が度々襲来 大雪と厳しい寒さに警戒
北日本を中心に強い寒気が流れ込みやすく、北日本の日本海側では降雪量が平年並みか多い予想です。大雪となる恐れがあり、交通機関への影響に注意が必要です。また、北日本では平均気温は平年より低くなるでしょう。例年以上に寒さが厳しくなりそうです。
東日本の日本海側は雪や雨の降る日が多く、降雪量は平年並みでしょう。一方、西日本の日本海側は1月前半を中心に平年に比べ雪や雨の降る日が少なく、降雪量は少ない傾向です。東日本や西日本の太平洋側では晴れる日が多く、降水量は平年並みか少ない予想です。空気が乾燥した状態が続きますので、火の元や風邪などご注意ください。東日本や西日本では平均気温は、ほぼ平年並みで、真冬らしい寒さの日が多いでしょう。
北日本(北海道・東北)
東日本(北陸・関東甲信・東海)
西日本(近畿~九州)