「ラニーニャ現象」夏の前半にかけて続く可能性が高い 今年の夏は猛暑か
「ラニーニャ現象」夏の前半にかけて続く可能性が高い
それによりますと、5 月の太平洋赤道域の海洋と大気の状態はラニーニャ現象時の特徴を示しており、昨年秋からラニーニャ現象が続いています。
今後、夏の前半にかけてラニーニャ現象が続く可能性が高く(70 %)、その後、秋にかけてラニーニャ現象が続く可能性もありますが(40 %)、平常の状態になる可能性の方がより高い(60 %)と予測しています。
ラニーニャ現象とは
太平洋赤道域では、貿易風と呼ばれる東風が吹いているため、通常、暖かい海水は西側のインドネシア付近に吹き寄せられる一方、東側の南米沖では、海の深い所から冷たい海水がわき上がっています。ただ、何らかの原因で東風が強まると、西側の暖かい海水が厚く蓄積するとともに、東側にわき上がる冷たい海水の勢いが強まり、南米沖の海面水温が通常より低くなるのです。
日本への影響は?
「ラニーニャ現象」発生時の日本は、上の図のように7月から9月にかけては、東日本、西日本を中心に平均気温は平年並みか高くなる傾向にあります。
今年の夏どうなる?
7月から8月にかけては北日本・東日本・西日本では平年並みか高く、厳しい暑さの日が多くなるでしょう。今年の夏は早い時期から猛暑になる可能性が高く、熱中症にいっそう注意が必要です。
※北日本(北海道・東北)・東日本(北陸・関東・東海)・西日本(近畿~九州)