「道路影響予測」土日は春の嵐のち冬の嵐　北海道から北陸を中心に交通障害に注意(気象予報士吉田　友海 2022年03月05日)

「道路影響予測」土日は春の嵐のち冬の嵐　北海道から北陸を中心に交通障害に注意

日本気象協会本社

吉田　友海

公開：2022年03月05日06:03

5日(土)は低気圧が発達しながら日本海を進み、全国的に南よりの風が強まるでしょう。6日(日)は冬型の気圧配置が強まり、冬の嵐に。北海道から北陸は北よりの風や雪が強まるでしょう。交通機関への影響にご注意ください。

ポイント解説へ

5日は春の嵐
6日は冬の嵐
交通障害に注意
雪道運転　万が一に備えての安心グッズ

5日は春の嵐

5日(土)は低気圧が日本海を発達しながら進むでしょう。全国的に南よりの風が強まりそうです。

特に、北海道は日本海側を中心に南よりの非常に強い風が吹くでしょう。暴風に警戒が必要です。また、5日(土)の昼頃から広く湿った雪が降り、東部を中心に大雪となる恐れがあります。

東北や北陸でも風が強まり、荒れた天気となるでしょう。日本海側を中心に日中は雨の降る所が多く、横殴りの雨になる所もありそうです。雪どけが進み、路面状況の悪化する所もあるでしょう。積雪の多い所では雪崩や屋根からの落雪にもご注意ください。夜は次第に雪に変わりますので、積雪や路面の凍結に注意が必要です。

関東でも南よりの風が強まり、春一番の発表の可能性があります。

6日は冬の嵐

低気圧から延びる寒冷前線が通過した後は寒気が流れ込み、6日(日)は冬型の気圧配置が強まるでしょう。

北海道や東北は日本海側を中心に雪が降り、積雪が増える予想です。また、南よりの風から北よりの風に変わって、強く吹くでしょう。ふぶきや吹き溜まりによる交通障害に注意が必要です。

北陸も雪のエリアが広がるでしょう。平地でも積雪となる所がありますので、車の運転は路面状況の変化にご注意ください。

交通障害に注意

上の図の道路影響予測を見ますと、5日(土)は北海道を中心に暴風が吹き荒れたり、大雪となったりする恐れがあり、リスクが高い予想です。6日(日)は東北や北陸でも雪のエリアが広がり、ふぶく所があるでしょう。道路への影響リスクが高まりそうです。7日(月)は冬型の気圧配置は次第に緩みますが、午前中にかけて影響の続く所が多くなるでしょう。

なお、道路影響予測は、気象予測に基づくものです。実際の規制状況は道路管理者等の発表をご確認ください。

雪道運転　万が一に備えての安心グッズ

雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。

雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。