台風10号 特別警報級の勢力で接近 85メートルの記録的な暴風の恐れ
台風の今後の動向
6日(日)午前中に沖縄地方に、6日(日)午後に奄美地方に特別警報級の勢力で最も接近する見込みです。その後も特別警報級の勢力を維持したまま北上を続け、6日(日)午後から7日(月)にかけて九州に接近または上陸する恐れがあります。
記録的な暴風の恐れ
沖縄では大東島地方を中心に5日(土)から6日(日)にかけて、奄美地方や西日本では6日(日)から7日(月)にかけて広い範囲で暴風となるでしょう。瞬間的には沖縄地方や奄美地方では85メートル、九州南部は70メートル、九州北部地方では45メートルもの風が吹く恐れがあります。一部の住家が倒壊する恐れがあるほどの猛烈な風が吹く所もあるでしょう。
過去、80メートル以上の最大瞬間風速を観測したのは富士山を除き、沖縄県宮古島で1966年9月5日に観測した85.3メートル、高知県室戸岬で1961年9月16日に観測した84.5メートル、沖縄県与那国島で2015年9月28日に観測した81.1メートルの3回だけです。今回の台風10号ではこれに匹敵するような記録的な暴風が吹き荒れる恐れがあり、厳重な警戒が必要です。
また、記録的な高潮の恐れもあります。海岸付近や河口付近では浸水や冠水にも最大級の警戒が必要です。
大雨の恐れ
沖縄や奄美は5日(土)から6日(日)にかけて、九州は6日(日)から7日(月)にかけて、猛烈な雨が降り、大雨となる恐れがあります。台風からは離れた地域にも湿った空気が流れ込むため、7日(月)にかけて局地的に活発な雨雲がかかり、雨量が多くなるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。
なお、この情報は4日(金)の資料をもとに作成しています。台風の進路次第で影響が変わる可能性がありますので、最新の台風を確認して下さい。
台風への備えを
①ハザードマップでお住まいの地域の危険度や避難経路の確認をしましょう。
②非常用持ち出し袋の確認をし、懐中電灯を準備し停電への備えもなさって下さい。
③物干し竿や植木鉢など飛ばされやすい物はしまいましょう。
④不要不急の外出を避けるために、食料や飲料の買い出しなどを済ませておいて下さい。
⑤台風の接近前にスマートフォンなどを充電しておくことも大切です。
⑥最新の台風情報に加え、自治体から出される避難情報もこまめにチェックするようにして下さい。