2018年花粉飛散予測 日本気象協会
1. 2018年シーズンの飛散開始時期
この影響で、多くの地点では花粉の飛散開始が遅れています。しかし、神奈川県など関東の一部では大雪の翌日にあたる1月23日と24日に南寄りの風が強かったため、「飛散開始」が確認されました。西日本などでも飛散開始となったところがあり、花粉シーズンがスタートしています。そのほかの地点でも、「飛散開始」の定義に当てはまらないもののわずかな飛散が確認されています。
今週は東日本や西日本で日によって気温差があるものの、平年並みか高くなる日もあるため、まだ飛散開始となっていない西日本や東日本の地点でも、花粉の飛散が始まるところがあるでしょう。2月下旬から3月にかけては東日本や西日本では平年並みか高くなる予想のため、北陸でも飛散開始となる見込みです。
一方、北日本では3月上旬にかけて平年並みか平年より低い見込みですが、2月下旬には東北南部で、3月上旬には東北北部でも花粉の飛散が始まる予想です。3月中旬から4月は平年並みか高くなるため、北海道の飛散開始は例年通り4月下旬になる見込みです。
※飛散開始日:1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日
2.2018年シーズンの花粉飛散傾向
3.各地のピーク予測
スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉のピークが始まります。福岡では3月下旬から4月上旬、広島では4月上旬、高松・大阪・名古屋・東京では4月上旬から中旬の見込みです。金沢と仙台は4月を中心にヒノキ花粉が飛散しますが、飛散量は他地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはないでしょう。
スギ・ヒノキ花粉の飛散量がピークになる時期は、花粉シーズン中の気温や予想される総飛散量と関係があると考えられます。東日本や西日本では、2月下旬から3月にかけて気温が平年並みか高くなる予想です。北日本では、3月上旬まで平年並みか平年より低い見込みですが、3月中旬から4月は平年並みか高くなるでしょう。ピーク時期を早めるほどではないため、スギ・ヒノキ花粉それぞれのピーク時期は例年並みの見込みです。