冬将軍 シベリアへ帰還 短時間のドカ雪の後は雪崩や融雪災害 花粉の本格飛散に注意
寒波の影響 短時間のドカ雪 日々の積雪深が平年比で1000%超も
特に小浜の事例では、11/1~2/24迄の期間トータルの累積降雪量平年比は72%で、先日の立春寒波を含めても2月中旬頃にかけて顕著な降雪はありませんでした。ただ、今回の寒波では、特に20日と21日に降雪が集中し、短時間のドカ雪となりました。
冬の3か月で毎日1cmの降雪があっても期間合計では90cm、一方、1日30cmの降雪がたった三日のみであっても期間合計では同じく90cmとなります。3か月合計だけをみれば同じ見え方になりますが、日常生活への影響は全く異なります。地球温暖化が進行し、気温の上昇のみにとどまらず、海水温も上昇傾向が続く中、来シーズン以降も、強烈寒気が南下すると、短時間強雪、短期集中のドカ雪となることがありますので注意が必要です。
3月2日をピークに気温上昇 桜が開花する頃の陽気も
ただ、このまま一足飛びに春には向かいません。平地でもまだ降雪となる日が見込まれ、寒の戻りがあるでしょう。この先も寒暖差が大きいので体調管理には十分注意して下さい。
雪崩 融雪災害に十分注意
また、斜面に積もった雪が崩落する雪崩が発生する危険が高まるでしょう。特にこの時期は「全層なだれ」が発生しやすく、流れ下る速度や距離は「表層なだれ」に比べて小さいものの、破壊力が大きくなる傾向があり危険なものがあります。前兆現象を伴うことが多く、雪の斜面にひび割れやしわができる、あるいは融雪が急に増えるなど、ふだんと違う現象が現れた時は危険性が高まっていることがあり十分注意して下さい。
また、積雪は、融解・凍結を繰り返すことで、積雪層の間に氷の層を含んだり、新雪の時よりも重く硬く滑りやすい状態に変わっていきます。今冬は落雪による死亡事例も複数確認されており、屋根からの落雪にはくれぐれも十分注意して下さい。
スギ花粉シーズンは目前
立春寒波に続く今回の長引く寒波はようやく終わり、北陸地方ではまもなく、本格的なスギ花粉シーズンを迎えるでしょう。
「規則正しい生活」「十分な栄養と休養を取る」「家の中に持ち込まない」ことがとても大切ですが、それでも、花粉症のつらい症状があらわれた場合には、早めに専門医に相談することも検討しましょう。