27日投票日の北陸 天気の風は穏やか その後台風21号が北陸接近も 荒れた天気に
2024年10月25日17:35
衆院選の投票率とお天気や気温の関係
平成17年9月11日や平成21年8月30日は、ともに投票率が70%を超えて、高い水準となっています。晩夏から初秋にかけての時期に重なり、今夏や昨夏のような猛烈な暑さはなく、最高気温は25度前後とむしろ過ごしやすい気温となっていました。夏の疲れが出やすい時期ではありますが、当該日の天気は「次第に雨上がり」または「回復傾向」となり、外出の足を大きく阻むような条件はなかったと考えられます。遠出はしなくても近場の投票所には出かけ易い条件が揃ったことが、投票率が高くなった一因と考えられます。
一方、平成26年12月14日は、冬型の気圧配置となり、富山の最高気温は1.7度、最低気温は冬日にはならなかったものの0.2度と1日を通してほとんど気温が上がらず凍える寒さになりました。最深積雪は10cmを観測。市街地でも積雪となり、投票率は50%を割り込んで過去8回の中で最低に。厳しい寒さや市街地でも積雪となったことが投票率を下げた一因と考えられます。
もう一つは、文字通り本来の天気の強い風が吹いた事例です。
平成29年10月22日は、台風21号が本州の南岸を東進し、秋雨前線の活動も活発化。輪島や富山では、風速30メートルを超える北北東の暴風が吹き、敦賀では、日降水量が152.0mmにも達する10月の歴代3位となる大雨となりました。北陸西部を中心に大荒れの天気となり、投票率は、過去8回で2番目に低く、50%をやや超える程度にとどまりました。
近年は投票日の天気に左右されない期日前投票の利用者が増加傾向となっています。また、選挙の争点の違いよって投票率が変わりますので、その分は割り引いて考える必要はありますが、荒れた天気になると外出を控えて、投票率にも影響が及ぶことがありそうです。
10月27日の北陸地方は、天気は曇りベースとなるものの大きな崩れは無い見込みです。最高気温は暑からず寒からずでむしろ過ごし易い気温とも言えそうです。紅葉シーズンは例年より多くの地点で遅れ、絶好の行楽日和とは言えない状況です。無党派層を中心に投票行動を促し、投票率を上げていくには絶好の投票日和とも言えそうです。
気象庁の台風21号情報
発達した強い低気圧性循環 11月初めの三連休に北陸に接近か
上空の太平洋高気圧は依然強く、11月始めにかけて北への張り出しを強める見込みです。台風や熱帯低気圧は、高気圧の縁に沿って進みやすい特徴があり、縁の部分が本州付近に位置すると、台風や熱帯低気圧は本州付近を東進しやすくなります。
同時に、本州付近には、前線が停滞する予想となっています。台風や熱帯低気圧と前線との危険な組み合わせにより、本州付近に近づく前から大雨になったり、暴風が吹いて大荒れとなるおそれもあります。今後の動向には十分注意して下さい。